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宍道湖で育まれた、型が大きく肉の厚い大和しじみ。松江といえばしじみ。しじみといえば松江である
宍道湖で育まれた、型が大きく肉の厚い
大和しじみ。松江といえばしじみ。
しじみといえば松江である
 
DATA しんじ湖七珍

宍道湖は、淡水と海水の混ざり合った汽水湖である。そのため、豊富な魚介類が獲れるのだ。
「舌をとろけさせる松江の料理」

宍道湖で獲れる七種の魚貝「宍道湖七珍」は、それぞれの頭文字を取って「すもうあしこし(相撲足腰)」と覚えるべし。
内訳は、す——スズキ、も——モロゲエビ、う——うなぎ、あ——アマサギ、し——しらうお、こ——鯉、し——しじみ。
なんとも食欲をそそられるラインナップではありませんか。
てなわけで、松江の町を歩きまわってお腹と背中をくっつかせた私は、松江大橋近くにある「なにわ本店」にて、会席料理をいただくことになったのであります。いえい。

「しじみ汁」に入った肉厚なしじみを噛みしめつつまろやかな汁を一滴も残らず飲み干し、生姜を乗せて味わう「スズキの奉書焼」のふわっとした口当たりとあっさりした味わいを堪能し、タイやヨコワやカンパチのお刺身に舌鼓を打ち、しっとりと味が染み込んだイサキの煮付けで腰くだけ、特大の生岩ガキに昇天……と、休む間もなく口を動かしつづけた結果、私のお腹はぱんぱんに膨らんだ。まるで宍道湖のような雄大さである。

おまけに、松江の酒造である「李白酒造」の冷酒を、松江名物「あご野焼き」——"あご"とはトビウオのことで、すり身を炭火であぶって作る——を肴にしてしこたま飲み、酔っ払ってしまったため、仕上げに運ばれてきたご飯——「御うなめし」を前にして、もう食べられません〜と、贅沢な泣き言をこぼしてしまった次第である。
しかし、
「満腹になられたお客様でも、御うなめしは意外と食べられるみたいですよ」
と、女将さんがにっこり笑いながらいうので、ダメモトで挑戦してみることにした。
御うなめしは、うなぎの蒲焼きとごぼうをみじん切りをご飯に挟んで蒸したものに、だし汁をかけて、薬味と十六島のり(うっぷるいのり)を入れて食べる。
うっ。
美味い!
だし汁があっさりしているせいか、うなぎのこってり感が和らげられ、さらさらと入るのである。
甘いものは別腹というが、御うなめしも別腹であることが判明したのでありました。
スズキの奉書焼。殿様に献上するときに、そのままでは失礼だといって、奉書紙に包んだという ぷるぷるの岩ガキでございます。生ガキ党にはたまりません。思い出すだけでヨダレが… 御うなめしがやってくる。美味! 美味! 美味! アイルビーバック松江!
スズキの奉書焼。殿様に献上するときに、そのままでは失礼だといって、奉書紙に包んだという ぷるぷるの岩ガキでございます。
生ガキ党にはたまりません。
思い出すだけでヨダレが…
御うなめしがやってくる。
美味! 美味! 美味! 
アイルビーバック松江!
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