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茅葺の厚い入母屋が印象的な明々庵
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明々庵
藩主・松平不昧公の好みによって建てられた茶室。定石に頓着しない不昧公の嗜好を、随所に垣間見ることができる。 |
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茶室の主人が呼びに来るまで、客が腰かけて待つところ——腰掛待合のかたわらに、「飾雪隠」なるものを発見した。飾りのトイレっすか〜?
この雪隠は実際に使われることはなく、主人が手入れを行き届かせていることをアピールするためのものらしい。
待合を抜けると、茅葺き(かやぶき)屋根の簡素な茶室があらわれた。
——ん? このちっこい穴が、茶室の入り口?
この「躙り口(にじりぐち)」から茶室に入るには、ずいぶん腰を屈めなければならない。
不思議に思いながら、躙り口の右に目をやると、「刀かけ」があった。
躙り口には、刀を外し、身分の鎧を取ってから茶室に入りなされという意味が込められているという。
茶の湯の道は深いなり。 |