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雪よけを施された武家屋敷の土塀に
北陸独特の風情が滲む
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石畳の武家屋敷町
今も普通に市民生活がいとなまれている長町。彩筆庵と野村家屋敷跡では内部を公開している。 |
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武家屋敷の薄茶色の土塀が、道の両側に迫っている。
塵ひとつ落ちていない石畳の道を歩いていると、いにしえの藩政時代にタイムスリップしてしまったかのように錯覚してしまう。
心地よい錯覚、である。
——あ、やってもた。
錯覚ついでに道に迷ってしまった。
私が方向音痴であることにくわえ、藩士が暮らした長町は、敵の攻撃に対処するために路地が複雑に曲がりくねっているのだ。あっちにもこっちにもT字路やL字形の道。
Oh!城下町。
それにしても、ビルが立ち並ぶ金沢の繁華街である香林坊のすぐそばにあるのに、こんなにも静かな街並みが残されているのが不思議である。
武家屋敷の影から、髷を結った侍が今にも飛び出してきそうな気がして、思わず忍び足になった。
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