|
|
右手を高く上げ、ろうをチョボチョボ落とす。アゴは引いて! |
|
食品サンプル作り体験
食品サンプルは、郡上八幡を代表する地場産業である。「さんぷる工房」では、「食品サンプルろう細工体験」を体験することができる。 |
|
|
|
|
水中で衣をつける。館長さんに手伝ってもらいながら…… |
|
|
|
|
美味そうなかぼちゃの天ぷらと、美味そうなスパナ天も完成 |
|
|
|
|
レタスも作りましたが、こちらはイマイチでした。くっ |
|
|
|
|
この写真を見た人に「美味しそう。どこに食べに行ったの?」といわれました |
|
|
エビの天ぷらのサンプルを作りまっせ。美味そうなのを作りまっせ!
って、ホンモノを作ったこともないというのに? という不安は隠し切れないが、「さんぷる工房」にて、食品サンプル作りに挑戦することとあいなりました。
|
|
|
「さんぷる工房」のサンプルを作ってほしい。築150年になる町家造りを利用した施設 |
|
まず、溶けた熱い"ろう"をぬるま湯のなかにちょぼちょぼと垂らし、エビを包むことができる大きさの衣を作ってゆく。
少しずつ垂らすのは、「天ぷらの衣の凸凹」をきめ細かく表現するための技である。
そして、冷えて固まりつつある衣の上にエビ(これもサンプル)を乗せ、指で押し潰さぬよう優しく巻いていったらば……たいへん美味そうなエビ天が完成した。奇跡!
カラッと揚がった衣を纏ってさ、料亭で出てきてもおかしくないっちゅうの。
「見た目で勝負よ!」なんて強気なことがいえるなんて、思っても見ませんでした。
飲食店の店頭を飾る食品サンプルは、郡上八幡の地場産業で、全国に流通するうちの大半を製造しているという。
サンプルの役割は大きい。
店先に置かれたサンプルのエビ天が、衣が厚ぼったくて埃っぽくて黒ずんでしょぼくれたシロモノだったら、いくらお腹を空かせていても他の店を探してしまう。
だから、サクッとした歯ごたえを想起させるようなニセモノでなければならない。
「さんぷる工房」で見た"究極"の食品サンプルは、上手いモノマネ芸人のような役割——真似した芸能人の人気を相乗効果として上げてゆく——を果たしているのだと思う。
パックに入れてもらい、京都に持ち帰ったエビ天(ニセモノ)を見ていると、エビ天(ホンモノ)が食べたくなった。合格。
|
|
|
|