齋藤美術館
齋藤美術館では、茶道の名門・齋藤家が江戸時代から約300年に渡って収集してきた茶道具や書画を展示している。 |
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併設のお土産ショップにて師匠を発見、マネしてみました |
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リョ〜ン。キロ〜ン。ミョロリ〜ン。ピロリ〜ン。
砂利の隙間からぴょこんと飛び出た竹筒に耳を当てると、不思議な音が聴こえてきた。
竹筒の奥から届いてきた、細くて秘めやかな音を文字に表すことは難しい。
この仕掛けは、江戸中期に考案された「水琴窟(すいきんくつ)」といわれる水処理技法である。
水琴窟は、手水鉢の前に仕掛けられる。
底に小さな穴を開けた瓶を土の中に伏せて埋め、その上に手水鉢から溢れた水を流入させ、水滴が穴を通り抜けて瓶内へ滴り落ちる瞬間の音を聴く——。
庭師がそれまで配水装置として地中に作っていた "洞水門"
に、瓶などを埋めて音色にまで工夫を凝らしたものが水琴窟なのだそうだ。
ああ、ここでも「水」である。
美しい水に対する思い入れが、奥ゆかしく風情のある仕掛けを作らせるのかもしれない。
郡上おどりを力いっぱい踊ったあとに、美味しい涌き水をごくごく飲む。
美しい水で入れたお茶を味わう前に、水琴窟が織りなす音色を聴く。
郡上八幡と水は、深く深く結びついている。 |
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