|
白鷺山の展望台から見た龍野
|
|
|
|
|
|
白鷺山展望台
龍野を見渡すことができる展望台が位置する白鷺山は、ツツジの名所でもある |
|
|
|
|
|
|
|
白鷺山の展望台から、龍野の街を眺める。
揖保川を挟んで向こう側には新しい街並みが育っており、手前には城下町の古い街並みを残している。
緑豊かな白鷺山の美味しい空気を吸って活力アップした私は、近くにある野見宿禰(のみのすくね)神社へ続く石段を一気に駆け上がった。ぜえぜえ。
ここで祭られている野見宿禰とは、風土記に出てくる屈強な人物で、現在では相撲の神さまといわれている。風土記によると、野見宿禰は、大和から故郷の出雲に帰る途中、龍野で病死してしまったという。その墓を作るため、当時の人々は、川原からリレー方式で石を運んだ。その頃の龍野は一面野原で、「野原で石を運ぶ人」、すなわち「野に立つ人」が縮まって「立野」となり、いつしか「龍野」と変化して、この土地の地名となったといわれる。
ひと気のない神社の境内には、昔の力士の名前が刻まれた石碑がたくさんある。 「朝潮太郎」という名前を見つけたけれど、私が知ってる昭和の朝潮さんではなくて、もっと昔の朝潮さんかもしれない。
——そういえば、相撲中継を長いこと見てないな。
来場所は必ず見ます、と、相撲の神さまに手を合わせ、石段を駆け下り、白鷺山を下山して、私は再び野に立つ人となった。
|