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記念館のシンボルとなっている梨の木。プラネタリウムを観ているようだ |
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二十世紀梨記念館
鳥取は日本一の生産量を誇る二十世紀梨の産地。倉吉パークスクエア内にある二十世紀梨記念館は、県内唯一の「梨」をテーマにした施設である。 |
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四方八方に手を広げた枝が、頭上いっぱいに広がっている。
朝の日ざしから月の夜までを光で表す天井を背景に、じっとたたずんでいる。
この樹齢74年の巨木は、毎年4000個の梨を実らせていたという。
梨の木の雄大さを感じながら、「梨キッチンギャラリー」に走る。
ここで、二十世紀梨を使った料理を試食できるというのである。すなわち無料。
本日のメニューは、「梨の冷やしぜんざい」。ひんやりとしたぜんざいのなかに、四角く切られた梨が入っていて、とっても美味だった。ウフ。甘さ控えめの「梨紅茶」もふるまわれて、すっかりご満悦である。
舌鼓を打ったあとは、ロボットや映像で織りなされる「鳥取二十世紀梨ものがたり」を鑑賞して楽しくお勉強。
鳥取の梨農家は、冷害や日照り、風害、戦争、そして実に黒い斑点ができる「黒班病」など、様々な障害との闘いを乗り越えてきたという。
今まで、二十世紀梨を食べるときに生産した人のことに思いを巡らすことなんてなかった。これからは、梨の実にパラフィン紙の袋を被せてゆく農家の人々や、二十世紀梨のピーアールに努めたキャラバン隊の顔が思い浮かんでくるんやろうな。
二十世紀梨の豊かな甘みとみずみずしさのなかには、いろんな思いが込められている。
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