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イトヨです。
綺麗な水じゃないと生きられません
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イトヨの里
淡水型のイトヨの生息地帯は、大野を含めて全国に3ヶ所だけ。そのいずれも、地下水が噴出している地帯である。湧き水は外気と関係なくほぼ一定の水温を保つため、暑さに弱いイトヨの命の源となっている。
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目の前を、無数の小さな魚が泳いでいる。
「イトヨの里」は、本願清水の池の脇に建てられた施設で、池のなかをダイレクトに観察することができる。
本願清水の池のヌシは、背中についた3本のトゲが特徴的な、"イトヨ"という体長3〜5センチの魚である。
観察用のガラス窓に額をくっつけて、イトヨの営みを垣間見ていると、くちを使って黙々と川底を掘る姿が目についた。
うわ、よく見たら、泳いでいるイトヨより、逆立ちしているイトヨのほうが多いではないか。 もしかして、夜は砂に潜って眠るのか?早く砂布団で眠りたいのかイトヨよ。
さて。
館内を一周してイトヨの生態を勉強したところ、謎が解けました。
イトヨは、産卵するための巣を造り、産卵を終えたあとは新鮮な水を巣に送り(ファンニングという)、卵が孵化したら、巣の外に出た稚魚を巣に戻しているのだ。
イトヨは、本願清水のように澄んだ湧き水からなる池でないと生きられないため、絶滅に瀕しているらしい。
ポーカーフェイスで黙々と作業をこなすイトヨだけど、可愛い我が子や遠い子孫のために一生懸命なのですな。
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