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巨像の頭上に可愛い屋根がついている
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寺町通り
初代大野城主・金森長近は、城下の東側に寺を建て、西側を武家屋敷で囲み、防御の役目とした。 |
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雨あがりの石畳が、しっとりと光っている。
たくさんのお寺がたたずむ寺町通りを歩く。
浄土宗、禅宗、日蓮宗、真言宗、天台宗など、複数の宗派の寺院が一同に会しているのは、全国的にも珍しいらしい。
普段へらへらしている私でも、この道を歩いていると、おのずと厳粛な気持ちになる。
大野の街並みは碁盤の目状に整備されており、京都とよく似ているが、大野の道幅は京都よりゆったりと広いのに、寺の密集度は高いのが面白い。
「大野は小さな町だから、一日でまわるのにちょうどいいんですよ」
大野名物の"けんけら"を買ったとき、店のお姉さんがニコニコしながらいっていた。
この土地に住むひとの愛情が、お寺や綺麗な水を、そして小さな生き物を守ってきたのかもしれない。
小さな町で小さな旅をするのが、くせになりそうや。
寺の屋根の上に構える北陸の白い空を見て、そう思った。 |