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祇園祭のはじまりは、貞観11年(869年)。今から千百余年も昔のこと。当時、京の町では疫病が流行し、大勢の死者が出るという惨状でした。人々は牛頭天王(ごずてんのう)という神の祟りだとおそれ、まず6月7日に国の数に準じて66本の鉾をたて祭事を行い、さらに14日には神輿をかついで神泉苑に参集。祈祷によって悪疫を鎮めようとしたのが起源だといわれています。
もともと「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」と呼ばれていた祇園祭は疫病が流行した時のみ行われていましたが、天禄元年(970年)より毎年、旧暦の6月14日に行われるように。その後、長徳4年(998年)には、无骨(むこつ)という猿楽法師が山鉾の原型を作り、祭りの要素を加味。桃山から江戸時代にかけて町衆が力を持ちはじめるに伴い、舶来のコブラン織や西陣織などを競って用いるようになり、今のような豪華絢爛な祭りへと発展してきたのです。 |
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