◆日本で味わう母国の酒と食 母国で楽しむ日本の食と酒 ◆
vol.4 ウィスキーは1対1の水割りで飲むのがいちばんおいしいんです

■I.R  39歳。
 16年前の2年半の駐在を含め、 計7年間日本に滞在。


 スコットランドの名物といえば、まず、パン、ケーキ、ビスケット、スコーン。”ウォーカーズ”のショートブレットは最近日本でも買えますよね。”マクビティー”のビスケットも実はスコットランド製です。それにしても日本のパン屋はかなり高レベルですね。文句なくおいしいのが、四谷の「浅野屋」と青山の「アンデルセン」。どちらもドイツスタイルですが、スコットランドのものとかなり味が近い。

 スコットランド料理といっても、日本人にはあまり馴染みがないでしょうね。スコットランドは夏も冬も寒いので、シチューなどの体が温まる料理が中心です。食材としては地元産のフレッシュな牛肉、魚、オートミール、野菜などを使います。ボリュームたっぷりで盛りつけも豪快。日本の懐石料理とは対照的ですね。もっとも有名な料理は「ハギス」です。羊の内臓や舌、脳みそなどのミンチに、玉ねぎやオートミール、スパイスを加えて、羊の胃袋に詰めて蒸したもの。見た目はそんなに大きくないけれど、ナイフを入れた途端に中身がワッと出てくる。東京では、中目黒の英国料理店「1066」や上野のアイリッシュパブ「ウォーリア・ケルト」で食べることができます。本場のハギスに勝るとも劣らない味で、仲間のあいだでも評判ですよ。それにどちらの店もシチューが素晴らしくおいしい!

 自宅でも郷土料理を作りますが、日本にはポテトの種類がほとんどないのが残念です。スコットランドでは1軒の農家で350種類も栽培しているくらい。ベイク、マッシュ、フライと料理法によってポテトを使い分けているほどです。それに日本ではハギスの材料も手に入りにくい。スコットランドではハギスの缶詰も売っているけど、日本ではまだ見たことがないですね。

 逆にスコットランドの日本料理はというと、実はあまりレストランの数が多くありません。行ったことはないのですが、エジンバラに2軒あるほか、グラスゴーにもあると聞いています。でもスコットランドはフレッシュな肉や魚が豊富だから、日本料理もきっとおいしいはずですよ。

 スコットランドでは、食事のときはたいていブラウンビールを飲みます。ウィスキーは食前か食後。スコットランドのモルトウィスキーは100種類以上もあって、豊潤な香りが特徴です。日本のウィスキーはモルトではなくブレンド。だから香りの点で劣りますね。日本人はウィスキーを水や氷だけでなく、コカコーラ、ジンジャーエールでも割ったりするらしいけど、これはまったく信じられない話。ウィスキーは1対1の水割りで飲むのがいちばんおいしいんです。もしくはそれより水を少なめにするのがいい。温度が下がって香りがなくなるので、普通はロックでも飲みません。僕はちょっとしたコレクションを持っているくらい”スコッチおたく”なので、飲み方には結構うるさいんですよ(笑)。






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