小方丈の右の欄間には、狩野探幽筆と伝えられる10羽の雀が描かれていました。しかし、そのうちの1羽が、いつの間にか消え去っていたそうです。 なぜか裏に1匹だけ鼠が描かれていて、この鼠になったのではないかという説もあります。 左から2番目に、雀の跡があるように見えるのは私だけ……?
弘法大師が火除けの願を立てて彫ったといわれています。応仁の乱の際、堂宇は戦災で燃えてしまいましたが、この仏は残りました。このことから、火除け火伏せの阿弥陀如来といわれるようになりました。
天皇の勅願によって建てられたこの寺には、勅使参詣のための門が設けられていました。門前の盛砂は清めの砂で、勅使はこの砂の上を歩いて身を清めたそうです。 また、月明かりに砂が光ることから、明かり取りとしても利用されたとも。
御影堂から開山堂へと続く廊下。山肌に沿って折れ曲がり伸びている様は、まるで龍が体をうねらせているようにも見えます。 この廊下は、釘を1本も使わずに造られているそうです。 立入禁止でした。
永観堂 ●境内は拝観自由。 今回紹介した所は、拝観経路にあります。 ●拝観料 大人500円 小学生400円 ●交通 市バス・・・「南禅寺永観堂道」下車、徒歩3分 電車 ・・・・・・京阪「三条」駅より市バスで ・・・・・・地下鉄東西線「けあげ駅」下車、徒歩で約10分