京ノ探偵団
京の町のあらゆることを徹底的にしらべあげる、恐れを知らぬ集団。それが京ノ探偵団だ。
依頼人からの要望に答えるべく、今日も町のどこかで活動している・・・
京の街に潜む七不思議を探索せよ

出水通
最後は、今までとはちょっと違います。上京区の出水通付近にお寺が密集しているところがあります。その一帯のお寺に伝わる七不思議です。

【一つ、時雨松】

華光寺境内にあった豊臣秀吉手植えの松。
華光寺の境内に、豊臣秀吉お手植の松といわれた老松があり、晴天でも露を含み雫を落としたそうです。
大正初めに枯れてしまい、今は境内に根幹の一部が残っています。


【二つ、五色椿】

同じ華光寺に豊臣秀吉愛好の椿があり、その椿は五色の花が咲いたといわれています。しかし、この五色椿も、昭和の初めに枯れてしまいました。


【三つ、日限薬師】

地福寺の本尊の薬師如来です。穴の開いた小石を奉納し、日を限って祈願すると耳の聞こえないのが治るといわれています。


【四つ、浮かれ猫】

光清寺境内にある弁財天社の南側にある絵馬に、猫が描かれています。
昔、この絵馬には金網がかけられていましたが穴が開いていて、近くの遊郭から三味線の音が聞こえてくると、その穴から猫が抜け出して遊びに行ったといわれています。
三味線上達祈願の信仰があります。


【五つ、音寺の山門】

観音寺山門は楠の一枚板でできていて、伏見城の牢門を移築したものと伝えられています。
罪人を釈放する際に門前で100回鞭で叩いたので、「百叩門」とも呼ばれています。
また、この門の潜り戸が風で開く時、人の泣き声に聞こえるともいいます。


【六つ、寝釈迦】
五却院境内の小袖門の木目は、釈迦が横たわる姿、涅槃像に見える。昔はもっとはっきりと見えていたそうです。
私が訪れたときは、お留守で鍵がかかっていました。

【七つ、極楽寺山門の潜戸】

極楽寺の山門の潜戸は、なぜか二つあります。この門は、比叡山から持ってきたものだといわれています。


出水通

上京区七番町から三番町一帯に、今回紹介したお寺があります。

●交通
市バス・・・「丸太町七本松」下車、北へ徒歩約5分
・・・・・・「千本出水」下車、西へ徒歩約5分


今回訪れた西本願寺と永観堂は、いずれも歴史と風格のある神社仏閣です。
西本願寺の日暮門は、ぜひご自分の目で見て綺麗さを確認していただきたいですし、阿弥陀堂の厳かな雰囲気を実際に肌で感じていただきたいと思います。
永観堂は紅葉が美しいので、紅葉の時期に訪れてみてはいかがでしょうか。
出水通は、古い町並みが今も残っていて、雰囲気のあるところです。
前回紹介したところも合わせて、訪れる機会があれば、実際にご自分の目で七不思議を確認してみてください。



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