誓願寺第55世(ちなみに現在は102代目!)の策伝上人(さくでんしょうにん)は落語発祥の開祖。人々の心を「オチ」のある笑い話でなごませながら戦国時代の荒れた世の中を布教してまわった。文人や茶人としての才能に溢れ、これらの話をまとめた著書を残したものが現在の落語のタネ本になったとのこと。現在も毎年10月の初旬の日曜日には、奉納落語会(入場無料)が催され、若手の落語家が芸を披露する場を設けている。
扇は現代でも日本舞踊から落語まで幅広く使われ、さらには平安時代の上流階級の女性たちの生活に欠かせないものであった。誓願寺は和泉式部が娘を亡くし、祈りを捧げる場所を求めて最後にたどりついたお寺。式部はこの地でなくなり、その後歌舞の菩薩としてあらわれた言い伝えもあり、多くの舞踊家の信仰を集めるようになったことで扇子を奉納する習慣が生まれた。
お守りのお授け所に一緒に置かれているこの茶ふきんは誓願寺に伝わる「誓願寺絵巻」に描かれた和泉式部を再現したもの。鮮やかな黄色がポップな印象に。参拝の記念として、ハンカチのようにふだんづかいできるものなので、いつも持ちたくなる逸品です。
グループで楽しむのにおススメのお店。河原町の中心に位置していて便利度も◎。リーズナブルな価格で創作料理が楽しめる。「今晩のおきまり」コース¥2,500には「本日のおばんざい」も含まれており、京都の味も楽しめる。