斎宮(斎王)とは、天皇が即位するごとに、天照大神(あまてらすおおみかみ)の御杖代(みつえしろ)として、未婚の皇女が伊勢神宮にお仕えしたもの。その起源は、垂仁天皇の時代に皇女倭姫命(やまとひめのみこと)が各地を巡った後、伊勢神宮を定めたという神話に端を発しているという。壬申の乱の後に斎王制度として確立され、約660年に渡って続いた。その間、記録に残されている斎宮は64名。平安時代には、賀茂社に仕える斎王も選ぶようになったため、伊勢の斎王を斎宮、賀茂社の斎王を斎院と呼ぶようになった。
野宮神社は嵯峨野めぐりの起点として、また縁結び・子宝安産の神様として崇敬を集め、多くの参拝客が訪れる。最近は特に修学旅行生や若い女性などの間で縁結びの神様として親しまれ、多種多彩なお守りも人気を集めている。
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