ある舞妓さんが話していたのを聞いたことがあります。
「京都に舞妓が100人しかいないということは、世界に舞妓は100人しかいないということどす」
そんな覚悟を持って務める舞妓の世界。
あこがれることはあっても、10代のうちから親元を離れ、花街の伝統やしきたりを守りながらさまざまなお稽古を続ける日々は、並大抵の決意では飛びこむことはできません。
それでも「一度は華やかなあの姿を体験したい」、「舞妓さんになってみた~い!」という方は実は多いのではないでしょうか。
八坂神社の南楼門界わいは、静かな佇まいの街並みが続きます。まわりの風情に溶け込むように、しっとりとした元お茶屋の建物が、そんな願いを叶えてくれる、"舞妓体験処 ぎをん 彩~AYA~"への入口です。
こちらは単に舞妓に「変身」するのではなく、舞妓さんを「体験」できるところ。
本格的な支度をして舞妓さんになりきり、祇園界わいを散策してみる......。そんな舞妓を体験なさってみませんか?
- 襦袢に着替えて、メイク開始
- 体験者は二人とも和化粧は初めて。メイク担当の方の巧みな話術で、和やかにメイクがすすみます。彩での和化粧は、使っているものも行程も、本物の舞妓さんと同じという本格派です。
目の周りの赤いラインを「やくよけ」と言うそう。血液と同じ赤い色を表現することで、生命感を表し、文字通り「厄除け」を意味しています。そういえば本物の舞妓さんも、近くで見ると目や眉のまわりは赤みを帯びています。 メイクさん:似合っていますよ。こういう言い方がよいのかどうかわかりませんが、本当に舞妓さんとして、いはりそうな感じです!
- かつらをつけます
- 彩では「半かつら」を使用しています。これは体験者自身の前髪・横髪を使ってセットするかつらです。自分の髪を使うので生え際の仕上がりが驚くほど自然。まるで自髪を結っているみたいに馴染んだ日本髪に、二人ともびっくり。
さとみ:ほんと、生え際がすごい自然ですね!
メイクさん:半かつらは全かつらよりも軽いし締めつけ感も少ないので、楽なんですよ。
- 着付け開始!
- 着物は約45種! 色も柄も、好みのものを選べます。
「かわいい感じにするなら、暖色系がおすすめです。寒色でも水色や中間色の緑ならかわいさが出ますよ」。とスタッフの方のアドバイス。
これらはすべて室町など京都の和装問屋さんが販売されている着物。その中でもスタッフの方々のお眼鏡にかなったものだけを仕入れます。
- かんざしを選ぶ
- 舞妓さんのかんざしは毎月変わります。月ごとの"らしさ"を表した意匠のものになっていますが、取材の頃は9月。今月はキキョウがモチーフです。せっかくなので本格的な舞妓に、ということで二人ともキキョウを選びました。さあ、これで舞妓の完成です! まりこ:かんざしを付けると、なんだか一気に舞妓さんっぽくなりました。
- スタジオで写真撮影
- 彩は、もとお茶屋の京町家の建物を利用しています。スタジオも情緒たっぷりで、違い棚に床の間など、舞妓さんがいて華やいだお座敷であった頃を彷彿とさせられます。1階には坪庭もあり、はんなりとした愛らしい日本庭園です。
撮影の間は、立つのも座るのも、カメラマンさんの手を借りなくてはできない私たち。こんな姿で立って座って、踊る舞妓さんて、本当にすごいです! カメラマンさん:はーい、ニッコリいきましょうか!
まりこ:本物の舞妓さんみたいに見えますか?
- 散策に出発!
- スタジオ撮影の後は、舞妓姿のままで1時間ほどお店のある祇園周辺を散策します(※プランによっては散策がついていないものもあります)。
この界わいは京都らしい風情の残る街並が続きます。ねねの道や石塀小路、八坂の塔のあたりまで散策を楽しみました。はじめての"おこぼ"でしたが、見た目より軽く、この格好には歩きやすい形なのだと納得。
けれど着物は約10キロ! これを着て、品よく立ち振る舞う舞妓さんのことを考えると感心しないではいられません。
散策を少し早いめに切り上げてお店に戻り1階にある素敵な坪庭で自由撮影するというのもおすすめです。 さとみ:ゆっくりしか歩けないので、自然にはんなりなりますねぇ。
- 写真のうけとり
- 今日、スタジオで撮影していただいた写真は、お化粧を落としたり着替えたりして帰り支度をしているうちにアルバムにしていただけます。自分の姿は全体を見られないので、今日の想い出をその日のうちに持って帰られる写真はうれしいものです。
初めての舞妓体験でメイクの前は少し緊張していましたが、スタッフの方がとても明るく、楽しく不安を取り除いてくれました。「かわいくしてください!」のオーダーに合わせて、着物選びのポイントをバッチリアドバイスしていただきました!そして丁寧なメイクにもびっくり! さすがです。
散策時は観光客の方に声をかけられて、ちょっと優越感。貴重な体験をさせていただきました。< まりこ >本格的なお化粧やきものに驚きました。特にかつらは自髪を使ってもらえるので、わざとらしさがなくてよかったです♪ 散策では着物や帯の重さを実感しました。舞妓さんはあの姿でおもてなししているのかと思うと本当に尊敬します。彩にいらっしゃるのは観光の方が多いそうですが、京都在住の方にも、おすすめの体験ですね!< さとみ >
- 体験内容詳細
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彩の基本プラン
お支度一式に写真4枚が付く舞妓体験の基本プラン- 料金
12,000円(税込) - 体験所要時間
2時間~2時間30分 - 写真・オプション
写真(2Lサイズ)4枚(オリジナルアルバム付) 散策プラン
カメラマンによるスタジオ撮影終了後、約1時間お客様のカメラでお写真を撮りながら散策できます。- 料金
14,500円(税込) - 体験所要時間
3時間~3時間30分 - 写真・オプション
写真(2Lサイズ)4枚(オリジナルアルバム付) 野外撮影プラン
京都東山ならではの美しい観光スポットを背景に、プロカメラマンが同行し撮影します。
ご希望の撮影場所などもカメラマンにご相談いただけます。- 料金
25,000円(税込) - 体験所要時間
3時間~3時間30分 - 写真・オプション
写真(2Lサイズ)8枚(オリジナルアルバム付)
全撮影写真データCD-R付祇園プラン
スタジオ撮影と野外撮影が一緒になった彩で最も贅沢なプランです。- 料金
28,000円(税込) - 体験所要時間
3時間30分~4時間 - 写真・オプション
写真(2Lサイズ)12枚(オリジナルアルバム付)
全撮影写真データCD-R付※上記はすべて女性限定のプランです。男性の方には、男性用着物プランをご用意しています。 - 予約
予約に空きがあれば当日予約も可能。1名からでも体験可能。 - 持ち帰り
写真・オプションは当日持ち帰り可能。
- お申し込み方法・お問い合わせ
http://www.kyoto-maiko.com/cgi/reserv.html
お問合せには、原則として48時間以内にお返事します。075-532-6666 (お客様受付時間:9:00~17:00) 075-532-6667 (24時間受付) ご注意
・ご希望日時が満員の場合もあるので、ご予約確定は返信メールの到着後となります。
・キャンセルやご予約変更は、必ずお電話でご連絡ください。
eメール:info@kyoto-maiko.com
| 9:00~17:00(予約受付時間) |
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| 不定休(お店の休みはホームページにて告知します) |
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JR京都駅からお越しの場合 四条河原町/四条烏丸駅からお越しの場合 |
| なし |
| 京都市東山区祇園下河原町499番地 |
| http://www.kyoto-maiko.com/ |
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