「ぎをん彩」のご当主・島さんが生まれ育った祇園では、舞妓さん芸妓さんがいる風景は日常的なものでした。しかし、一度仕事で京都を離れ、外から京都を見ることで、あらためて京都の歴史や伝統文化の素晴らしさに気付かれたとのことです。
そして大正時代から祇園にあった元お茶屋の京町家に出会い、多くの方に京都の伝統文化を伝えることに役立てたい!と思いつかれたのが、舞妓さん体験できるスタジオでした。
かつて舞妓さんが実際にお客様をおもてなししていた「お茶屋」であったこの建物で、より本物の舞妓さんらしい体験ができるよう、あらゆるものを「本物」にこだわって揃える。そうして生まれたのが、舞妓体験処「ぎをん彩」だったのです。
趣きある「ぎをん彩」の二階。
スタジオ撮影も、カメラマンさんのトークで和やかに。
八坂の塔と古風な白壁。舞妓姿ではんなりと。
舞妓さんは京都のシンボルとも言える存在であり、運よく見かけることができると、おそらく誰でも心が躍り、その姿を目で追ってしまいます。
そんな舞妓さんたちは皆、十代で親元を離れて置屋(おきや)に入り、350年以上続いてきた花街の伝統やしきたり、芸事、接客、そして身のこなしなどを多くのことを学んでいます。また、10キロちかくある衣装を身につけても、はんなりと優雅に、お客様をおもてなししているのです。
「『彩』での体験を通して、舞妓さんの美しい姿が、厳しい修行の上に成り立っていることを知っていただくきっかけになれば」と、スタッフの長谷川さん。
『京都の伝統文化を重んじ、多くの人に感動と喜びを与える』という経営理念の下、スタッフ全員が、お客様から「彩に来てよかった」、「京都に来てよかった」と言っていただけるのが最高の喜びだそうです。
初めて京都にお越しになる方にでも、舞妓体験以外にどのような情報を求められているかを考え、京都や花街に関する情報や、食事処や甘味処、お土産やお勧めスポット等の情報収集をされ、お客様に情報提供されているとのことです。
来店されるお客様以外にも、ブログから地元ならではの情報も発信されています。
◆彩のスタッフブログはコチラ
http://blog.goo.ne.jp/gionaya
観光でお越しになるお客様が大半の中、「彩ファン」になられるお客様が急増中で遠方より来られるリピーターの方や紹介のお客様も多いとか。
まさに、一期一会を大切に京都ならではのおもてなしを提供されているからこそ、たくさんの「彩ファン」が生まれるのでしょう。
この姿、立ち上がるのにもスタッフの方の肩を借りて、ひと苦労です。
風情ある街並みを舞妓姿で歩ける散策プランは一番人気。行ってきます!
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