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代々、街の文化サロンの役割を果たしてきた数寄町家・「粋伝庵」

ここは祖父母が住んでいた昭和初期の数寄町家です。私は七代目ですが、初代の頃より、近所の方々が集まって、ここでさまざまな習い事の出稽古が行われてきたようです。

一時は途絶えていたのですが、その延長線上で2003年、数寄町家の文化サロンというかたちで、コンセプトも新たにリニューアルオープンしました。

お客様には、さまざまなお稽古ごとを通じて、心をリフレッシュする癒しの空間としてご利用いただきたいです。

数寄町家・「粋伝庵」

昭和初期に建てられた数寄町家。
吊り下げられたすだれや、露地の風情も美しい。


茶の湯

茶の湯は、お湯の煮える音、湯気のあがる様子を見ているだけでも心安らぐ。

たとえば、茶の湯のお稽古。お稽古とはいえ、型どおりのお作法を教わるわけではありません。先生との京都についての会話を目的に通い、「何年も続けていらして、お茶を点てられたことは一度もない」というお客様や、お茶をいただいた後は、ひたすらお庭に見入っていらっしゃる方もおいでです。このように忙しい日常の中で、粋伝庵での過ごし方は十人十色。

また、陶芸では日本全国の土を取り寄せており、器など思い思いの作品を作ることができます。てびねり、ろくろと、作り方もいろいろご用意しております。
不思議と、土に触れると人は気持ちが落ち着くようですね。あっという間に時間がたつようです。

粋伝庵の最大の目的は、非日常空間に身を置くことで、お客様にリフレッシュしていただくこと。現在一時休業中ですが、今後は、「離れの癒しどころ」として、マッサージやヒーリングエステなども行う予定です。乞う、ご期待ですね。

陶芸の作品

どんな形にするか、そしてどんな色をつけるか、考えるのも楽しみです。

陶芸

土に触れ、かたちをつくる作業は集中力がいりますが、日常生活とは異なる集中力だけに、とてもリフレッシュになるそうです。


庵主 藤村宗昌さん

メッセージ
粋伝庵は、静かな西陣の一角にある、京情緒豊かな数寄町家です。
茶の湯、いけばな、陶芸、尺八…と、和のお稽古をご用意しておりますが、どのお稽古も、技を極めるといった堅苦しいものではありません。どうぞお気軽にお越しください。時計も携帯電話もしばし忘れて、ゆっくりした時をすごしてほしいですね。

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