京都感動体験
友禅には手描友禅と型友禅があります。京友禅はどちらも工程別に分業制になっているのが特徴です。丸益西村屋では、京友禅の型絵工房として伝承してきた技法を通じて京文化を体験することができます。
「もとは明治時代から続く染色工場で、“お客さま”といえば卸問屋さんのことでした」と西村店長。和装の習慣が薄れ、日本人が京友禅に触れる機会が減少するなか、「このままではいけない、もっと多くの人にこの美しい友禅に触れていただきたい、そして好きになっていただきたい」という思いで体験工房を設立したとのこと。体験を通して伝統ある京友禅に触れることで、その良さや美しさを体感することができます。
大正時代に建てられた京町家を改装した、趣きある工房。体験終了後は、併設のカフェやショップ、ギャラリーでゆっくりと。
体験は「摺込(すりこみ)友禅」という型紙を用いて染める手法なので、絵柄を選ぶセンスと配置のバランスで、誰でも手軽にオリジナル作品をつくることができます。本来の友禅染は職人の仕事だけあって、集中力が必要とされる繊細な作業です。白に赤を重ねて桜色を表現するなど、摺込を重ねて色彩を表現します。少しずつ丁寧に色を重ねながら、上品で明るく華やかに「はんなりと」仕上げていきます。
京都では四季折々の美しさを楽しむことができます。友禅もまた、四季の花々や風景などが図案として描かれており、それを美しい配色で楽しむことができます。自らの手でその美しさを表現できる友禅を、ぜひ体験してみてください。
工房内には作品例もディスプレイされているので、参考にして。
全国から届いた体験者のお礼の手紙が工房内の壁一面にびっしり。
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写真歳時 京の四季の花
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京のお守りおみくじ