こんにちは。あんこ好きライター、かがたにです。
いやー、暑い。
5月なのに30℃越えって、どないなっとんねん!って話ですよね。
暑い時は「あんこモノはちょっと・・・」なんて思っていませんか?
そんな甘〜い考えは捨ててください。
今回ご紹介する「京しぐれ(税込860円)」は、そう!甘くないんです。
京都観光の玄関口、京都駅。
その新幹線改札内に、癒しのあんこスポットがあるのをご存知でしょうか?
「京・下鴨 宝泉」さんは、その名の通り、下鴨に本店と茶寮を構える和菓子処。
「あずき処」と名乗られることもあり、あずきに対する並々ならぬ愛情が感じられます。
落ち着いた佇まいから、かなりの老舗のように見えますが、意外にも創業は昭和27年と京都では比較的新しめ。しかしながら、「あずき一筋」の強い想いと素材へのこだわりが、数々の商品を通して感じられます。
何せ今期は、新商品として無糖のゆであずきを3種リリースするそうですから!
下鴨にある茶寮は美しい庭園を眺めるロケーションにも定評がありますが、
こちらの店内も駅構内、しかも改札内とは思えないほど静かで落ち着いています。
京都ということで抹茶系を頼みたくなる気持ちもわかるのですが、
そこをグッとこらえて、「京しぐれ」を頼んでみてください。
びっくりするくらい早く、運ばれてきます。
空いてる時なら注文から20秒くらいで来るんじゃないかしら。
京都駅店で、私がこれを推す理由は、このスピードにもあります。
イートインの「京しぐれ」の構成は大きく分けて3つ。
丹波大納言小豆と白小豆、そして
甲子園のカチ割り氷をイメージしたという大ぶりの寒天です。
シロップなどはかかっていません。
ふっくらほっくり炊き上げられた大納言と白小豆は、小豆の香りを食べているかのようなやさしい甘さ。
しかしながら粒の隅々にまでほのかな甘さが行き渡っています。
目にも涼しいこの寒天がなんとも不思議な食感!
よくある賽の目の寒天のようなシャキッとした硬さではなく、かといって、単に寒天の割合を薄めたという緩さでもない。
口に入れると、鋭い冷たさを感じさせてくれた一拍あとにほろりとほどけます。
ご主人に伺うと、一度固めた寒天を再度火入れして溶かし、また固めるという作業を繰り返しているそう。
「固める力を程よく抜いてあげることで、水を抱え込んだような独特の食感が生まれるんです。」
寒天も糖分は控えめ。
美味しい水を飲んだ時の、ほんのり甘い感じに似ています。
大部分が水ということで、素材となる水の質は重要なポイント。
「繊細な甘さゆえ、塩素や防腐剤の匂いがする水ではあかんのです。」
と、北山の伏流水を使い、あずきの香りを邪魔しないようにしています。
食べ終わるころには、心地よい涼感が訪れているはず。
甘さで喉が乾くということもなく、お腹が冷えすぎることもないので、これから新幹線に乗るという時にも最適なのではないかと思います。
観光の方はもちろんですが、お見送りがてら入場券を買った時や出張や旅行で新幹線を利用する地元の方にもおすすめ。
長旅から帰ってきて、改札を出る前にこれを食べるとホッと一息つけて、体にやさしい甘さに癒されますよ。
「京しぐれ」は下鴨の茶寮では夏季限定メニューだそうですが、京都駅店では通年の提供、また、営業時間も長く、無休というのも嬉しいところ。
併設するショップでは、「賀茂葵」や「しぼり豆 丹波 黒大寿」などの銘菓と共に、お家でも「京しぐれ」を楽しめる、寒天・丹波大納言・白小豆・黒
店舗・施設名 | 宝泉 京都駅店 |
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住所 | JR京都駅 新幹線構内2階 |
電話番号 | 075-693-9103 |
営業時間 | 販売 8:00〜21:00/喫茶 10:00〜20:00 無休 |
ホームページ | http://www.housendo.com/jrhousen.html |
Writerかがたにのりこ
Writerかがたにのりこ
あんこをこよなく愛し、月に2回は自宅で餡炊きをするフリーライター。 元・漉し餡党、現在はあんこ博愛主義者。