グルメ・お土産

2024.12.12

河原町に本店を構える「永楽屋」は、“からいもの”の京佃煮と“あまいもの”の京菓子の両方を扱っています。

 

今回は“あまいもの”を代表する「琥珀 柚子」をご紹介します。

 

創業1946年の“京のあまからや”

京都随一の繁華街・河原町。四条河原町の交差点北東角に「永楽屋」は本店を構えています。

 

厳かで歴史を感じられる建物ですが、大きな窓やガラス張りの扉から店内がよく見え、入りやすい雰囲気。

“毎朝焼き立て”という文字に誘われ中に入ると、佃煮や菓子が並んでいるので、「どんなお店かな?」と思われるかもしれません。

毎日食卓に上がるごはんのお供に、食後や一日のどこかで、ほっとする時間を過ごしてほしいという思いから、“からいもの”の京佃煮と“あまいもの”の京菓子を扱っています。

“からいもの”と“あまいもの”の双方を取り扱うお店は全国でも珍しく、“あまから”の詰め合わせセット「和 なごみ」(2,450円~)は「永楽屋」ならでの商品です。

「和 なごみ」

 

1階が物販、2階が喫茶室になっています。

1階の様子

 

喫茶室ではオリジナルの「楽・抹茶パフェ」(1,450円)や季節限定のかき氷「レモンの雫氷」(1,500円)を味わえます。都会の喧騒を忘れさせるほど静かで落ち着いているので、知る人ぞ知る、穴場喫茶です。

2階の喫茶室

 

“からいもの”代表「一と口椎茸」

1953年に製造を開始した「一と口椎茸」(890円)は、国産の原木栽培された小粒椎茸の中でも、肉厚な粒まじりの椎茸だけを選んで時間をかけて炊き上げ、まろやかな旨味を引き出しました。温かいごはんとの相性抜群です。

 

“あまいもの”代表「琥珀 柚子」

元々、「柚子こごり」(1,200)というお菓子で柚子を使用していたこともあり、「柚子を使って、この世にないお菓子を作ろう」と生まれたのが、「琥珀 柚子」(1,100円)です。

左から「柚子こごり」、「琥珀 柚子」、「重陽」

 

「永楽屋」では、柚子の名産地・徳島県木頭地区で作られる香り高い木頭柚子を使用しています。ほんのり透けているのが、木頭柚子の果皮です。

柚子、砂糖、寒天、水飴で作られる「琥珀 柚子」は手作業が多く、手間ひまかけて作られているお菓子です。特に、丁寧に切って炊き上げた柚子の皮を一本ずつ中央に並べる作業は職人技。

 

また、出来上がった琥珀糖は、一個一個長さを測ってカットしているそう。こうして、美しく宝石のような琥珀糖が完成します。

 

外側のシャリッ、中のなめらかな食感のあとには、口いっぱいに柚子の香りが広がり、柚子の苦味が琥珀糖の甘味を引き立たせてくれます。

 

シンプルな箱にも注目

「琥珀 柚子」同様、箱もシンプルで上品。添えられた「洛北も 果なる家の 柚の木かな」の句は、現社長のおばあさまが書かれたそうです。

書籍をイメージした見開きになっていて、本好きの方へのさりげないプレゼントにもおすすめ。

一箱に「琥珀 柚子」が2本ずつ入った包みが6個入っています。

引き算の美学を感じられるお菓子でした。

 

※全て税込み価格

 

Information
店舗・施設名 永楽屋
住所 京都市中京区河原町通四条上る東側
電話番号 075-221-2318
営業時間 10:00~19:00/喫茶室11:00~19:00 (LO18:30)
定休日:水曜日(不定休)
交通 阪急「京都河原町駅」から徒歩1分、京阪「祇園四条駅」から徒歩5分
ホームページ https://www.eirakuya.co.jp/

Writer小澤まみ

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Writer小澤まみ

読み手よし、書き手よし、世間よしの「三方よし」のライターになりたいと日々精進中。文房具、コーヒー、お花、神社、サッカー好きの1児の母。 書いて縁を結ぶ「京都書縁」で、日々ブログを書いています。
WEB:https://kyotoshoen.com/

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