おでかけ

2024.11.11

千年前に描かれた全54帖からなる長編小説『源氏物語』。登場人物は約500人と言われ、主人公 光源氏の恋愛模様や平安時代の貴族文化が描かれています。この『源氏物語』の世界観を京菓子で表現した展覧会、「「京菓子展2024-源氏物語」~ものがたりを食べる~」が京都にある2会場で開催されており、作品をお抹茶とともに味わうことができます。

今回、会場のひとつである「有斐斎 弘道館」にて開催された内覧会にお邪魔してきましたのでレポートします。

 

『「京菓子展2024-源氏物語」~ものがたりを食べる~』とは

2013年から始まった京菓子展ではこれまで、「百人一首」や「万葉集」、「若冲と蕪村」といった古典文学だけに留まらない、さまざまなテーマが取り上げられてきました。2024年のテーマは『源氏物語』。毎回、テーマにそった世界観を京菓子で表現した作品を「京菓子デザイン公募」として全国から募集。応募のあった350を超える作品の中から選ばれた47作品が展示されているのが本展です。

会場では色とりどりの47作品が勢揃い

 

展覧会はどこで、いつまで開催されているの?

公募作品より選ばれし47作品は、2会場(有斐斎弘道館、旧三井家下鴨別邸)で展示されています。どちらの会場でも京菓子とお抹茶をいただくことができます。

会場に展示されている作品には、『源氏物語』のどの帖を表現したのかが、銘(菓子の名前)とともに表示されています。この京菓子の作家は物語のどのシーンを表現したのか想像しながら鑑賞するのも楽しみのひとつです。

 

展覧会の詳細は下記の通りです。(京菓子展公式HPより)

 

≪開催日時≫

2024年11月1日(金)〜11月15日(金)

 

【本会場】

有斐斎 弘道館

時間:10:00〜17:00(最終入館16:30)

京都市上京区上長者町通新町東入る元土御門町 524-1

公式サイト:https://kodo-kan.com/

 

販売チケット 

・入館のみ:大人 1,000円 / 学生(25歳以下) 500円(当日受付にて販売)

・入館券(京菓子と抹茶付き):大人 2,000円 / 学生(25歳以下) 1,500円

(専用サイトより予約可)

※展示作品の中から選ばれた京菓子作品を抹茶と共にお召し上がりいただけます。お召し上がりいただける京菓子は会場にてご確認ください。

・本会場限定セット:3,000円(要ご予約)

※入館券に特別限定菓子を加えたセット

・寄付セット:10,000円(要ご予約)

※本会場限定セットに懐紙(弘道館限定デザイン)、及び有斐斎 弘道館への寄付を加えたセット

 

【特別会場】

重要文化財 旧三井家下鴨別邸

時間:9:00〜17:00(最終入館16:30)

※11/6(水)11/13(水)休館日です。ご注意ください。

京都府京都市左京区下鴨宮河町58-2

公式サイト:https://ja.kyoto.travel/tourism/article/mitsuike/

 

販売チケット

・入館料:大人 平日500円 / 土日祝日 600円(小中高生料金あり)

・京菓子と抹茶:1,100円 (別途入館料が必要です)

※展示作品の中から選ばれた京菓子作品を抹茶とともにお召し上がりいただけます。

(Web予約可。詳細は旧三井家下鴨別邸Webサイトにてご確認ください)

 

江戸時代創建の学問所

本展覧会会場のひとつである「有斐斎 弘道館」は、元は江戸時代の儒者・皆川淇園が1806年に創立した「弘道館」という学問所址。2009年に再興され、現在は日本文化の研究・教育機関となっています。

場所は、地下鉄烏丸線「今出川」で下車して徒歩10分少々。京都御所西にあり、烏丸通を入った所にあります。のれんをくぐると見事に整えられたお庭があって、周囲の生活音が遮断されたかのような静寂がおとずれます

「有斐斎 弘道館」のれんをくぐると穏やかな気持ちに包まれます

 

京菓子から『源氏物語』を味わう

京菓子について興味のある方は、有斐斎 弘道館が発行しているこちらの書籍がおすすめです。2015年からの京菓子展作品や、作り手の意図を読み解き京菓子の醍醐味を味わうための「よみ方」などが書かれています。有斐斎 弘道館の受付にて販売されています。

京菓子を読み解きながら味わう。『京菓子のよみ方』1冊550円(税込)

 

本展覧会は2会場とも、茶室が始まりとされる数寄屋建築が会場となっています。そのお座敷で50グラムの立体造形、京菓子をお抹茶とともに召し上がってはいかがでしょう。

 

また、有斐斎 弘道館では京菓子展の会期中、『源氏物語』にちなみ源氏香の図がかたどられた特別限定菓子「源氏香」1,980円(5個入り)が販売されています。お楽しみいただける源氏香の図は、「御法巻」「初音巻」「玉鬘巻」「朝顔巻」「梅枝巻」の5つ。お味も、大徳寺納豆、にっき、よもぎ、しそ、和三盆の5つの味わいです。数量限定とのことですのでご注意ください。

※香図と風味は組み合わせではありません。

「有斐斎 弘道館」お座敷から見えるお庭も素敵。

 

『源氏物語』の世界が表現された京菓子を、お庭を見ながらお抹茶とともに味わう。静かなお座敷の空間で、五感をはたらかせ源氏物語を楽しむのも良いのではないでしょうか。

 

※情報は2024年11月のものです。

Information
店舗・施設名 「京菓子展2024―源氏物語」~ものがたりを食べる~  【本会場】有斐斎弘道館
住所 京都市上京区上長者町通新町東入る元土御門町524-1
電話番号 075-441-6662
営業時間 展示期間:2024年11月1日(金)~1月15日(金)
開館時間 10:00~17:00/最終入館16:30まで
料金 入館のみ 大人1,000円、学生500円*1(当日受付にて販売)
入館券(京菓子と抹茶付き)大人2,000円、学生1,500円*1(専用サイトより予約可)
本会場限定セット*2 3,000 円(要予約)
寄付セット*3 10,000 円(要予約)
*1 学生は25歳以下を対象とする
*2 入館券(京菓子と抹茶付き)と京菓子展「特別限定菓子」のセット
*3 本会場限定セットに懐紙(弘道館限定デザイン)及び 有斐斎弘道館への寄付を加えたセット
ホームページ https://kyogashi.jp/

Writer瀬田かおる

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Writer瀬田かおる

本が好きすぎて読むだけでは満足せず、民間資格である「JPIC読書アドバイザー」を取得。ライターとして、本と読書に関する活動のアイデアを形にするため邁進中です。モットーは『地方に住んでても、何歳からでも、人は変われる!』
全国の個人書店、私設図書室を取材するのが夢です。 noteでは、読了した本の感想を『インクの匂い』に書き溜めています。
WEB:https://note.com/setata/m/m4837f80d4437
Twitter:@setata03

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