こんにちは、初めて自分で買ったジーンズはリーバイスの502だったミヤマグチです。
今日ご紹介するのは「京都デニム」さん。
京都駅からすぐ、高倉塩小路の交差点にあるこのデニムの暖簾をご覧になられたことがある方も多いはず。
・・・ん?
私の記憶では、以前は店内にはその名の通り「デニム・ジーンズ」が並んでいた記憶があるのですが、今見えるのは鞄?小さなバッグ?そして人形??
何やら販売されているモノも変わっている様子。
これは気になる!ということで、京都デニム店長の宮本さんにお話を聞いてきました。
「京都デニム」と聞くと、ジーンズづくりからはじまったメーカー?と思ってしまいますが、実は代表・桑山さんの稼業である「悉皆(しっかい)業」が源流。京都で暮らしていてもこの「悉皆」という言葉、なかなか聞かないですよね。
お客様から「着物を染め直したい!」「染みを取ってクリーニングしたい!」といった着物に関する悩みを聞き、それを解決するための腕利きの職人さんを選び、具体的な指示を出し、理想の着物を仕立て上げる“着物のプロデューサー”のようなお仕事なんだそうです。
なので、友禅染の職人など様々な「手仕事」を大切にしてきたプロフェッショナルとのつながりがあったとのこと。
しかし、ご存じの通り着物市場は年々ダウントレンド。悉皆業としての仕事も減っていく中、「この職人さんの技、そして歴史的な伝統工芸の粋を何らかの形で残していきたい!」とたどり着いたのが、デニム製品に手描き友禅を施すという事業。
そして2007年に「京都デニム」を立ち上げられました。
もちろんデニム生地にもこだわられ、国産の生地を国内でジーンズに仕立て、そこに職人による手描きの柄を入れるという工程で作られていました。そのこだわりはテレビなどでも取り上げられ、多くのオシャレボーイズ&ガールズに支持された「京都デニム」は大人気のブランドに成長。
外国人のお客様にも高く評価され、インバウンドで盛り上がる京都駅エリアでイケイケドンドン!!!のはずだったのですが、、、そう、2020年のコロナ禍により事態は一変してしまいます。
コロナ禍で外国人を含めた観光客の来店が途絶えてしまうだけでなく、デニム生地をジーンズに仕立ててくれていた業態も廃業が相次ぐなど、「こだわって仕立てたジーンズに友禅を施す」というビジネスモデルが立ち行かなくなってしまったそうです。
そこで、思い切って「京都デニム」をリブランディング。
手掛ける商品も「お客様が履かれているジーンズを預かって、そこに柄を入れる」という新たな形に。
“長く履いて飽きてしまったかな・・・”というジーンズも、タンスの肥やしにせずに、お気に入りの柄を入れるだけで新しい商品に生まれ変わり、ず~っと履き続けられる「サステナブルな取り組み」として人気に!
>詳しくはこちらから https://kyoto-denim.com/mihon/
さらに新商品として、デニム生地を使ったバッグに柄を入れる「SHIZUKU BAG」が生まれました。
雫のような形のバッグにはそれぞれ違う柄が描かれています。
桜など花柄はもちろん「猫」も人気の柄なのだとか
もちろん、それぞれ職人さんが手描き友禅を施す「一点もの」。
まずは柄が入っていない「プレーン」のバッグを買って、しばらくしてから手描きを入れるような使い方をされることもあるようで、「SHIZUKU BAG」の楽しみ方は人それぞれ。
他にはない、自分だけのこだわりバッグです。
>詳しくはこちらから https://kyoto-denim.com/bag-od/
さらに最近はこのような「がまぐち」も、特に外国人のお客様から人気があるそうです。
記事はもちろん各パーツまですべて「Made in Japan」にこだわられているところもポイントです。
最近は、Instagramでライブ配信で商品説明をしたり、YouTubeチャンネルでその「技」を紹介されたりとSNSでの情報発信にも力を入れられていますので気になる方はぜひチェックを!
>Instagram @kyoto_denim
>YouTube @Kyoto-denimJp
最後にご紹介するのは、「でにぐま」という可愛いくまのぬいぐるみ。
ジーンズや鞄を作る際に、製造工場や縫製工場ではどうしてもデニムの端切れが出てしまいます。以前は当たり前のように捨てられていたというこの端切れも、うまく活用すればずっと使える!と、友禅染が施された端切れを集めて、くまの形に縫いあげて作られました。
もちろん端切れに描かれている柄も全部違いますのでまさに「世界に一つだけのぬいぐるみ」なんです!
ストラップも付いていますので、鞄やスマホに取り付けてどんなところにも連れていけるのが良いですね。
「持続可能な取り組み」を続けてこられた京都デニムの象徴的な商品だな、と実感です。
いや~、気になっていたことをいろいろきかせていただけました。
昨年からは目の前に京都市芸術大学も移転されてきましたし、何か新たなアート企画が生まれるんじゃないか!?なんてワクワクも感じました。
これからの京都デニムの取り組みが楽しみです!
店舗・施設名 | 京都デニム |
---|---|
住所 | 京都市下京区小稲荷町79-3 |
電話番号 | 075-352-1053 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
交通 | 京都駅から徒歩約5分 |
ホームページ | https://kyoto-denim.com/ |
Writerデジスタイル京都スタッフ
Writerデジスタイル京都スタッフ
タカラサプライコミュニケーションズではたらく京都大好きメンバー。 定番から穴場まで、幅広いKYOTOの情報をお届けします!
Twitter:@digistylekyoto
Facebook:https://www.facebook.com/digistylekyoto/