おでかけ

2024.03.05

立体感のある凹凸で柄を取り出した二重織物「ふくれ織」。日本の伝統的な色に吉祥紋様を刺繍したポーチは、思わず手に取ってみたくなる美しさです。清水寺の参道にある、建物自体が“観光地”の『くろちく 青龍苑店』で、買い物を楽しみました。

 

【くろちく 青龍苑店】

観光開発事業や飲食事業、和雑貨の製造・販売を行っている『くろちく』。

 

青龍苑店は世界遺産・清水寺の参道、産寧坂に向かう通り沿いにあります。

 

店舗名にもなっている『青龍苑』は、七代目小川治兵衛が手掛けたお庭です。あぶらとり紙で有名な『よーじや』、お香の『松栄堂』、『京つけもの 西利』など京都の有名店が並んでいます。

 

これらの施設の設計施工を行ったのが『くろちく』です。

 

京町家をそのまま利用した建物は歴史的価値があり、買い物を楽しみながら絶景の景色を眺めることができる体験は、とても貴重なものだと思います。

 

天井も必見です

※現在は『青龍苑』に入れる範囲が変更となっています。

 

店内の所々に季節のタペストリーやちりめんなどが飾られていて、訪れた人たちに四季を感じてもらえるよう和のしつらえがしてありました。

 

レジ横には和をイメージしたアクセサリーも置いてあり、お土産に人気だそう。

 

ふくれ織ポーチ

表面のポコポコとした生地がかわいいふくれ織り。ポーチは全部で4種類あります。

左から御朱印帳を入れるのにぴったりの「御朱印帳がま口」(2,860円)。使いやすい“かぶせ”のポーチ「かぶせポーチ」(3,960円)。

 

「御朱印帳がま口」は御朱印帳だけでなく、電卓やハサミ、ペンなどをまとめて入れるのもおすすめの使い方です。

 

左下段の「俵がま口ポーチ」(3,300円)はパッと大きく開くので出し入れしやすいです。

 

ぱっくり開くワイヤー入りの小型ポーチ「ワイヤーポーチ」(1,980円)が、特に人気だそう。

 

私がこのふくれ織りのポーチを取材させていただきたいと思った大きな理由が、この美しい色です。パット目を引く華やかさに、一瞬で心奪われました。

日本古来の色だからか、見ていると何となく安心して落ち着けます。緊張するシーンでバッグに忍ばせておきたい!さらに嬉しいことに模様だけでなく、色にも縁起の良い意味が込められているのです。

 

漆黒

黒漆を塗ったような艶のある黒は魔除けの意味があります。さらに椿にも厄除けの意味が込められているので、ダブルで邪気を払ってくれそう!

 

撫子色

撫でるように大切に育てられた子「撫でし子」が、色名の由来となっているそう。かわいらしく刺繍された撫子は、見ていると優しい気持ちになれます。

 

浅葱(あさぎ)色

新選組の羽織の色としても有名で、厄を除けると言われています。延命長寿の菊がさらに縁起が良い。

 

金色(こんじき)

金運を呼ぶ金色に、子孫繁栄を象徴する梅が刺繍されています。赤みの深い黄色が、光の反射等により金色に見えるのが特徴です。

 

美しい色に囲まれて、豊かな時間を過ごせました。

 

今回で1年間続いた「様々な願いが込められた吉祥文様のポーチ。お守りみたいにバッグに忍ばせませんか?」の企画が終了します。取材先のみなさま、ご協力ありがとうございました。また、読んでくださった方々、ありがとうございます。次回から新たな企画が始まります。こちらも読んでいただけたら幸いです。

 

※全て税込み価格

Information
店舗・施設名 株式会社くろちく 青龍苑店
住所 京都市東山区清水3丁目334
電話番号 075-532-5959
営業時間 10:00~18:00
定休日:なし
交通 市バス「清水道」下車 清水坂より産寧坂へ徒歩10分
ホームページ https://www.kurochiku.co.jp/

Writer小澤まみ

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Writer小澤まみ

読み手よし、書き手よし、世間よしの「三方よし」のライターになりたいと日々精進中。文房具、コーヒー、お花、神社、サッカー好きの1児の母。 書いて縁を結ぶ「京都書縁」で、日々ブログを書いています。
WEB:https://kyotoshoen.com/

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