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最近、子連れでのお出かけスポットに勝手に懐かしさを感じてウルウルしてしまうイタクラです。
【子育て家庭にやさしい街・深草】をテーマに、さまざまな方やお店を取材してきましたが、ずーっと気になっていることがあったんです。
それは、「深草で子どもと一緒に楽しめる場所と言えば、絶対、外せへんとこがあるやん?」ってこと。
そう!それが京都市青少年科学センターです。今回は満を持して、子育て家庭に向けた魅力をあらためて探ってみましたよ。
いやぁ、私自身も10年ぐらい前に子どもを連れて何度も行っていたのですが、まさにその後10年ぐらいですごく進化していたんですよね。
●乳幼児対象の「親子ふれあいサイエンスルーム」は、公園感覚で気軽に寄れる!
靴を脱いで上がる広々スペースに魅力的な科学遊具が7種類
●2、3階の展示は小中学生対象ながら、見て触れて体感する展示で未就学児でも楽しめるものも多数!
●プラネタリウムは2020年秋にリニューアル!
最新かつ独自の投映システム導入で、臨場感あふれる映像が楽しめるようになった。
赤ちゃんや小さい子たちが楽しめるプログラムも登場!
「やさしいプラネタリウム」は会話OK!泣いてもOK!途中退場・再入場OK!
「楽しいプラネタリウム」は会話小声で、途中退場・再入場OK!
では1階から順にご紹介していきましょう!
まず見てください!この広々空間。2012年に開設された「親子ふれあいサイエンスルーム」です。
一見すると、児童館のような雰囲気。未就学児と保護者対象ですので、走り回るヤンチャな小学生にヒヤヒヤすることもなく、靴を脱いで上がってゆっくり過ごせます。ベビーベッドもありますよ。
ママパパには、入口近くのテーブルとイスのスペースも便利です!
そして、当然ながらただの広場じゃありません。
未就学児さんたちが夢中になる科学遊具が7つ用意されています。
例えばこの「バブルタワー」は、筒の中にシリコンオイルが入っていて、レバーを下げると空気の泡がポワワワ~ンと上がっていきます。
レバーの押し加減で泡の大きさが変化。
LEDの3色の光のダイヤルでさまざまな色を当てることもできます。
後ろに見えているのは「光の池」。床のシートに映像が投映されて、シートの上で子どもたちが動くと、赤外線センサーが感知して、瞬時に映像が変化します。
どちらも、子どもたちが好きそう~。自分のアクションによって、目の前で起こる現象が変化する。単純だけど工夫もできて、飽きないですよね。
「親子ふれあいサイエンスルーム」の中には、きれいで広い授乳室もあります!
館内の各トイレにはおむつ替えシートもありますので、安心です。
では次に2階の展示品を見に行ってみましょう。
入口から覗いてみると、もう懐かしい~。
右手前に小さい鏡が何枚もつながって屈曲しているパタノスコープが見えますが、それ以外にもさまざまな鏡がありました。
自分が縦に細長く写ったり、ふとっちょに写ったり、めっちゃたくさんに写ったり。
他にも地震体験マシーンなど小さい子たちも楽しめる展示が結構あります。
そして、おなじみティラノサウルス。
前脚がキュートな、看板アイドルですよね。
見た目は超リアルで恐ろしげ、それが動き出すからさらにビックリ。
でも、やさしいおじさんの声で挨拶してくれるギャップは何とも言えず和みます!
小さな子にはこの存在感はホントに圧倒的で、心をグッとつかまれます。
お隣には大型の肉食恐竜タルボサウルスと大型の植物食恐竜サウロロフスの骨格も。
恐竜ってすごくロマンがあって、子どもたちも大好き。このワクワクこそが科学を学ぶ原点なんだなぁと感じます。
もしかしたらここで、未来の恐竜博士が生まれているかもしれません。
実際、京都大学名誉教授の瀬戸口烈司所長によるサイエンストークには、恐竜大好きキッズたちが詰めかけて、熱心に耳を傾け、質問もしているそうですよ。
2月19日(日)11:00~「恐竜ってどんな動物?~ジュラシック・パークの見方:恐竜進化の観点から~」
事前申込不要/参加無料(入場料は別途必要)/小学生以上を対象としたお話ですが、幼児も参加可(幼児は保護者同伴)。
恐竜に限らず、幅広く気軽に展示を楽しむ企画ならこちらはいかが?小さい子たちにもピッタリ。科学にふれる入口になりそうです。
3月21日(火) 11:10~/13:00~/15:45~
問題用紙に載っている展示品を探し、その展示品のどこかにあるシールを問題用紙に貼っていく。4種類のシールを集められればミッション完了!オリジナル缶バッジがもらえる。
▼以上の特別イベントについてはこちらから
http://www.edu.city.kyoto.jp/science/event/holiday.html
そして、恐竜の隣には、2020年に新しく登場した「化石トンネル」の入口があります。
特長はさわれる化石標本があること。分かりやすい解説も掲示されているので、親が子どもに説明しながら見ていくことができます。
私もはじめて化石になった木(珪化木)を持ち上げてみて、その重さにビックリ。
三葉虫にいたっては、もう群れでまるごと化石になっていて、生きていた瞬間を切り取ったようでした。触れるんですけど、怖かったです (汗)。
京都で見られる岩石・鉱物・化石についての説明もありました。お茶の町・宇治田原町に貝の化石群があったなんて、これもはじめて知りました!
個人的におもしろいなぁと思ったのが、こちらの「むしむしワールド」。
ズラッと並んだ、オオセンチコガネという昆虫の標本です。なんとこの虫、地域によって色が変異するそうで、大きく分けると赤、緑、青があり、さらに例えば同じ京都周辺でも場所が違うと色合いが少し異なる例もあるのだとか。
とってもキラキラしていて、カラフルで、「なぜこんな綺麗な色をしていて、しかも場所によって変化するんだろう…」と自然の不思議を感じました。
親が面白いと思ったものについて、子どもと話すのも楽しいですよね♪
親子・兄弟姉妹など、家族の人数分、興味の輪が広がりそうです!
京都市青少年科学センターは、小中学生の理科教育を目的として開設された施設。
ですので、多彩で楽しい展示もすべて生物、地学、化学、物理の各分野から構成されています。
でも、“お勉強”ではなく、実際に見て触って体感しながら、遊び感覚で理解したり興味を持ったりできるよう工夫されているんですね。
だからハマると、飽きずにずーっとやってますよね(笑)
こちらの「みらい地球儀」は2019年に登場した比較的新しい展示です。
球体に対して、2つのプロジェクターで映像を投映していて、地球や太陽、月などさまざまな天体を立体的に見ることができます。
パネルで操作して、自在に回転させたりできるので、例えば月の裏側なんかも見られちゃうんです。
「カラフル光ラボ」も新しくて人気の展示。
光の3原色(赤・緑・青)と色の3原色(シアン・マゼンタ・イエロー)の光源を使って、自分の影にさまざまな色が付き、さらに組み合わせると違う色になることが体験できます。
ポーズを決めて記念写真を撮るのはいかが?
「深草谷口町の地層」。なんと、実際の地層を標本として採取し、展示しているそうです!
「ドローンラボ」はドローンが飛んだり、進んだりする動きをどのように行っているかを実際に操作して理解できます。
プロペラを一つずつ動かして確認。恥ずかしながらなんで4つのプロペラなのか考えたこともなったのですが、すごくよく分かりました!
そして、こちらは「2進法による数あて」。頭の中でイメージした数字が、6つの質問に答えるだけで当てられてしまうという不思議な体験。
いやそれも気になりますが、もっと気になるのがこのレトロ感!
1969年(昭和44年)の開館当時からあるそうで、理科の教育展示である以上にもはや歴史文化遺産です!
2020年のリニューアルで投映システムが新しくなり、より美しい星空と迫力ある映像を映し出せるようになっています!
学習機能に優れた「ステラドームプロ」と、天体映像の美しさでは群を抜く「スカイエクスプローラー」の2つのデジタル式プラネタリウムを場面によって切り替えて使用できる、全国でも珍しいシステムなのだとか。
さらに、光学式プラネタリウム「オルフェウス」は、6.55等級の恒星約9500個と天の川の恒星約800万個を投映できるそうです。
子どもたちの夢と感動が広がりますよね。
京都市青少年科学センターのプラネタリウムの魅力である生解説は今も変わらず行われていますよ♪もちろん内容もオリジナル番組。
わたしこちらの解説、大好きなんです。暗くなって、静かで穏やかな声で解説が始まるとワクワクします!
そして、注目がプログラムのリニューアルです。
番組の内容はもちろんですが、過ごし方・鑑賞の仕方でプログラムが分かれています。
「プラネタリウム=静かにしなきゃダメ=乳幼児はムリ」という図式を打ち破ってくれた、何ともうれしいプログラムです。
もちろん、従来のじっくり鑑賞するプログラムもあり、さらには閉館後にプラネタリウム観覧料のみで観られる機会も設けられています。デートで来られる方やシニアのファンの方も多いそうですよ。なんだかステキ♪
会話OK! 泣いてもOK!途中退場・再入場OK!
会話小声で、途中退場・再入場OK!
静かに鑑賞しましょう
高校生以上を対象に閉館後にプラネタリウム観覧料のみで観られます。
要事前申込
▼各プログラムの内容や投映時刻などはこちらから
http://www.edu.city.kyoto.jp/science/planetarium/program.html
今回、初めて訪れて「なんで今まで来なかったんだよー!」と自分に激しく突っ込んでしまったのが、こちらの「チョウの家」です。
沖縄に生息する「オオゴマダラ」「リュウキュウアサギマダラ」「シロオビアゲハ」がいます。
一歩入ると温か~い空間に、チョウがひらひらと飛び交っています~。
木の枝をよく見ると幼虫やサナギも!成長過程が一度にすべて見られる夢の空間でした。
整髪料などの成分にチョウが寄ってくることもあるそうですよ♪
優雅な姿にうっとり。
サナギが金色でピカピカなんですよ!神々しい!
職員の方による解説も行われています。
▼チョウの家についてくわしくはこちらから
http://www.edu.city.kyoto.jp/science/event/butterfly.html
いかがでしたか?紹介し切れなかった展示がまだまだたくさん。
ママパパと一緒に赤ちゃんや小さいお子さんも、お兄ちゃんやお姉ちゃんも、おじいちゃんやおばあちゃんも。
京都市青少年科学センターは、誰もがそれぞれに科学に興味を持てる“種”に出会える場所でした。お得な年間パスポートもありますし、もっともっと活用したいですね!
店舗・施設名 | 京都市青少年科学センター |
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住所 | 京都市伏見区深草池ノ内町13番地 |
電話番号 | 075-642-1601 |
営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) 休館日は木曜日(祝日の場合は翌平日)・ 年末年始 春・夏・冬休みの木曜日は開館 |
交通 | 京阪本線 藤森駅下車 徒歩約7分 地下鉄・近鉄 竹田駅下車 徒歩約13分 市バス 青少年科学センター前下車 徒歩3分 |
駐車場 | 約30台 ※週末は混雑が予想されるため公共交通機関の利用がおすすめ |
料金 | 【科学センター入場料】 一般 520円、一般年間入場券1,500円、中学・高校生 200円、小学生100円 【プラネタリウム観覧料】 一般 520円、中学・高校生 200円、小学生100円 ・プラネタリウムの観覧には、入場料も必要 ・30人以上は団体料金を適応 ・幼児(小学生未満)の方は入場料・プラネタリウム観覧料ともに無料 ・土曜日と日曜日は,京都市内に住所または通学先を有する小・中・高・民族学校の児童・生徒の入場料及びプラネタリウム観覧料が無料(GOGO!おもしろサイエンス) |
ホームページ | http://www.edu.city.kyoto.jp/science/ |
Writerデジスタイル京都スタッフ
Writerデジスタイル京都スタッフ
タカラサプライコミュニケーションズではたらく京都大好きメンバー。 定番から穴場まで、幅広いKYOTOの情報をお届けします!
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