こんにちは、ライターの小澤まみです。
京都で執筆され、京都が舞台となっている「源氏物語」。京都に本社がある『楽紙舘』から誕生した一筆箋は、「源氏物語」のファンだけでなく、読んだことがない人にもおすすめ。
地下鉄「烏丸御池」駅より徒歩5分。京都文化博物館の1階に店舗を構える『楽紙舘』は、1988年10月、京都文化博物館の開館と同時にオープンしました。手掛けたのは、創業110年の『上村紙株式会社』。越前や美濃など、全国の産地から取り寄せた数千種類の和紙を取り扱っています。
日差しが差し込む明るい店内には、和紙はもちろん、和紙を使ったかばんやクッションなど、多種多様な雑貨があります。
▲写真提供:『楽紙舘』。和紙の美しさと特徴を活かし、ネイルに適した和紙の選出を行い生まれた「かみっこネイル」。商品化に向けて、Makuake(マクアケ)で2023年1月6日までクラウドファンディングに挑戦中です!
和紙の可能性を広げてくれる『楽紙舘』は、まさしく「紙の博物館」。訪れるたびに素敵な出合いがある店内を、気の向くままに散策して、自分だけのお気に入りを見つけませんか。
「源氏物語」を読んでいるかのような一筆箋
「源氏物語」が執筆され、舞台となっている京都。だからこそ『楽紙舘』オリジナル「源氏物語シリーズ」は、お土産にもぴったり。
「源氏物語」全54帖を1帖ずつ展開している「一筆箋」(税込み440円)は、各帖のシーンをモチーフとした絵柄入り。各帖の中で詠まれた和歌や、帖によってはシーンも記載されています。
紙は筆記に優れた越前和紙を使用。美しさと丈夫さを併せ持った越前和紙は、「紙の王様」と呼ばれています。縦の罫線入りなのも嬉しい。
写真左から
第一帖「桐壺」…幼少期の光源氏と松の木が描かれています。桐壺とは、光源氏の母親の名前です。
第六帖「末摘花(すえつむはな)」…顔を隠した末摘花の姿。物語をご存じの方は、思わずクスッと笑ってしまうかも。
第十三帖「明石」…季節感を問わず、お琴に縁がある方にも人気の絵柄。
写真左から
第二十三帖「初音」…新春の話が描かれているので、この季節に。
第三十五帖「若菜(下)」…六条院の女性たちによる華やかな女楽(おんながく)が催された帖は、琵琶の音色が聞こえてきそうな絵柄。
第四十三帖「紅梅」…紅梅に歌を添えて気を引こうとした帖は、梅の開花時期に使いたい。
「源氏物語」の雅な世界に浸りながら、文をしたためてみては。
「源氏物語」全54帖の人気のシーンがメモ用紙になった「ハンディメモ」(715円)は、5種類展開。150枚入っているので、たっぷり使えます。メモ用紙を使い終わっても、箱を使ったり飾ったりできる楽しみも。
柄が映えるように、真っ白なケント紙を使用しています。書き心地が良く、厚さもある、しっかりした紙です。
「ハガキ」(税込み110円)や「クリアファイル」(税込み374円)などもあり、どっぷり源氏物語の世界に浸れました。
「楽紙舘戦隊 和紙レンジャー」(税込み1,320円)は、和紙の素晴らしさを伝えるべく、『楽紙舘』で生まれました。デコボコや穴ぼこ、柄物、ぼかし染めなどを含む10種類の和紙が入っています。
「山鉾レッド」、「鴨川ブルー」、「宇治抹茶グリーン」、「藤袴パープル」の4戦士が揃っていて、京都にちなんだ名前にもご注目を。和紙の魅力がぎゅっと詰まった戦士たちは、全部集めたくなります!
『楽紙舘』ではオリジナルの和紙が多数用意されています。その中には色や歴史的な背景を伝えたい、と昔の文献を調べて作られたものも。そうして作られた色は各50色。
「王朝のそめいろ」(税込み990円)は、平安時代に始まる伝統的な日本色で、手すき和紙を1枚ずつ染め上げました。強度や耐久性があり、厚くて丈夫な強制紙を使用しています。
十二単を重ねた時の色のグラデーションを表現した「かさねのきぬいろ」(税込み528円)は、重ねてもきれいに見えます。紙の透明感や柔らかさが特徴。
『源氏物語』は世界的に知られた小説ですが、あまりにも長いため、現代語訳でも読み通した人は多くないかもしれません。「源氏物語シリーズ」の一筆箋は、絵柄や和歌が描かれているので、読んだことがない人でもぐっと『源氏物語』に親しみやすくなれます。
一筆箋をお供に、より充実した京都旅を過ごしませんか。
店舗・施設名 | 楽紙舘 |
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住所 | 京都市中京区三条高倉 京都文化博物館1F |
電話番号 | 075-251-0078 |
営業時間 | 10:00~19:00(当面の間は10時~17時30分の短縮営業) 定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日) |
交通 | 地下鉄烏丸線「烏丸御池」駅より徒歩5分 |
ホームページ | https://www.rakushikan-store.com/ |
Writer小澤まみ
Writer小澤まみ
読み手よし、書き手よし、世間よしの「三方よし」のライターになりたいと日々精進中。文房具、コーヒー、お花、神社、サッカー好きの1児の母。
書いて縁を結ぶ「京都書縁」で、日々ブログを書いています。
WEB:https://kyotoshoen.com/