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旅行した時に、地元の商店街をブラブラするのが大好きなイタクラです。
商店街って、地域の暮らしとか人と人とのつながりが育まれてきた歴史が息づいていて、街の空気感が凝縮されているんですよね。
子育てするなら、近所のおじちゃん、おばちゃんが自分の子どもの顔を覚えていてくれて、成長も見守ってくれる、そんな商店街のある街がいいなと思います。
そこで、今回は京都市伏見区の深草商店街に注目!
「子育て家庭にやさしい」という視点から、深草商店街振興組合代表の三林裕明さんにお話を伺ってきましたよ。
訪問したのは、こちら「酒匠・米匠 さんばやし酒店」さん。
京阪「藤森」駅から本町通を北に少し歩いた辺りにあります。
お酒とお米を中心に、食料品やギフトなども取り扱っておられます。
店頭で買ったものを家まで配達してもらえて、電話でも注文できます(淀地区を除く伏見区内)。
昔ながらの御用聞きスタイル。
お米やお酒、調味料、その他食品、灯油の取り扱いもあり、重いものの配達は、子育て家庭にはうれしいですよね。
その他、自然派食品のカタログ販売サービスの代理店もされているので、こだわりの食品を注文でき、配達してもらうこともできるんです。
「さんばやし酒店」さんは、今のご主人で3代目。
創業は昭和ひとケタの頃で、少なく見ても90年近い歴史を持つお店です。
住まいもずっとこの場所で、裕明さんは子どもの頃から深草商店街とともに育ってこられました。
子どもの頃は、お店の前の本町通が砂利道だったそうですし、家業を継いで改築される前は平屋の町家だったんだそうです。(今でもこの通り町家や古い商店建築が多く見られます!)
もともとはお酒だけを扱っておられましたが、近くの倉庫で精米したお米を袋詰めして販売されるようになり、2~3年前からは注文を受けてから精米する店頭精米をされています。
お店に入るとズラリと並ぶお米。
生産者の分かる無農薬や減農薬のお米もあり、心惹かれます~♪
お米って値段も幅があり、どの銘柄にしようかいつも悩むのですが、「1kgとか2kgで買っていかれる方もおられますよ。新鮮な方が美味しいですからね。少ない量でも気軽にどうぞ」とご主人。
「一日に何合炊くか」を基準に、何kg買えば何日持つかの早見表もありました!
その場で精米してもらえるので、まさにつき立て!
3分づき・5分づき・7分づきなど精米度合も選べるのがいいですよね。もちろん玄米も購入できます。銘柄とともに色々試して、わが家のお気に入りを見つけるのもいいなぁ。
「店頭精米を始めて、以前よりも若いお客様が少し増えましたね。美味しさへのこだわりや健康意識の高い方などのニーズにも応えられているのではと思います」。
マイ米袋(あの茶色くて分厚い紙製の)をあずけておられる常連さんもおられるのだとか。エコですし、なんだかほっこりしますね。
そして、お酒の方も日本酒、洋酒、ビールと各種揃っています。
なんといっても酒どころ伏見ですから、「おいしい日本酒が買いたい。でもよく分からない」なんて方は、ご主人にぜひご相談を。
なんと試飲用にお酒を用意されているんです!
「お酒をおすすめするのは私の趣味も半分ありますが(笑)、今なら、ひやおろしが美味しい時季ですね。生原酒とかね。ちょっと肌寒い日は燗酒で燗上がりを楽しむのもいいですし。いずれにしてもお好みをお聞きして、合うものをおすすめしていますよ」と、おだやかな笑顔で答えてくださいました。
自分では飲まない方も、家族や親せき、友だちにプレゼントする時など相談したいですね。これはスーパーやコンビニではあり得ない、酒屋さんならではです!
私なら、お米を注文しに来たついでに、色々な種類の缶ビールや缶チューハイを買って、一緒に配達してもらいたいなぁ。あれこれ試したいけど、2~3本でも手で持つと重いですもん。
そして、昭和世代の私は瓶ビールも惹かれます!おうちでお客さんを招いて瓶ビールでおもてなしなんて、夢です~。
瓶も回収してもらえるから安心ですよね。
余談ですが、改築されてからは、お店の上は学生マンションになっています。いわば大家さんでもあります。親目線で言うと、すごく安心感が大きいです!
深草商店街の特長を聞いてみると、「藤森駅を中心に南北に長くて、店舗数・お店の種類が多く、歴史を感じるお店から新しくておしゃれなお店まで、多彩なところが魅力の一つではないでしょうか?」と三林さん。
確かに、古い町家なども多く、私も毎回探検気分で歩いていて飽きません!
そして、チェーン店ではない地元のお店が多いから、買物と一緒にコミュニケーションを楽しめる場所でもあるなと感じます。
昔からそこに住んでいる方だから、店頭でも配達でも、安心感がありますし、ちょっとした会話の中で、地元のお役立ち情報が聞けて助けられることもありそう。
また、お店の方がその道のプロ、スペシャリストである点もいいですよね。それでいて、「ちょっとこれもお願いできます?」と気軽に頼める人情味や融通の利く感じもありがたい!
イベントも様々に展開されていて、夏祭りや季節ごとの抽選会、朝市などに加えて、平成23年からは毎年11月23日に「ふかくさ100円商店街」を実施され多くの人で賑わっています。
コロナ禍では自粛されていたこのイベント、今年は実施されますよ
・11月23日(水・祝)
・商店街全体を100円ショップに見立て、各店舗が選りすぐりの100円商品を販売
・深草小学校でも音楽やダンスなどのイベントを開催
・交通規制により本町通が歩行者天国に
▽詳しくは深草商店街のHPから
11月15日(火)~11月23日(水)
10/31までの応募期間に集まった川柳作品の中から、入選作を商店街の18店舗に掲示。それらを巡るスタンプラリーが実施されます。川柳を見ながらお買い物を楽しんで。
https://fukakusa-flower.com/fukakusasenryu2022
9月1日(木)~11月15日(火)
商店街の中にある、「深草暮らしの交流サロン ふかふか家」。
そのふかふか家でも活動されている「京都子育てネットワーク」が川柳コンテストを開催中です。深草商店街も協賛。
▽「子育てのつぶやきが社会を変えるきっかけになるかも!?」
https://kyotokosodatenetwork.wixsite.com/kosodate-senryu
便利で、安心で、ほっと癒される――。
地元の方なら、深草商店街を普段のお買物に活用することで、単なる買物以上の豊かさを手にできるのではないでしょうか?
地元じゃない方も、伏見稲荷や藤森神社の観光の際などに、ぜひぜひじっくり歩いて、お買物も楽しんで。街歩き好きな方には観光抜きでもおすすめです!
ちょっぴりノスタルジックで、でも今の暮らしをしっかり支えている商店街の懐の深さが感じられると思います!
店舗・施設名 | 酒匠・米匠 さんばやし酒店 |
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住所 | 京都市伏見区深草直違橋6丁目295-1 |
電話番号 | 075-641-0874 |
営業時間 | 8:30〜20:30 日曜定休 |
交通 | 京阪本線 藤森駅 徒歩4分 |
ホームページ | https://fukakusa-flower.com/sanbayashi-liquor |
Writerデジスタイル京都スタッフ
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