グルメ・お土産

2021.07.06

ライターのCozueです。

6月より始めたプランター栽培のバジルが、どんどんと葉をつけて成長中(嬉)

毎日の水やり作業も成長が目に見えてわかるので、愛着もわきますし、何より楽しくて仕方ありません。太陽の日差しを浴びてすくすくと育ったバジルは、すでに3回ほど収穫済。

今年は、念願だったバジルのジェノベーゼソース作りにも初挑戦。

プランター栽培、収穫、自家製ソースを作って食卓を囲むことができるなんて贅沢の極み。

調味料ライターとしては、これを機に自家製調味料作りも始めようかな・・・なんて、密かに企み中です。

 

テーマは「香り」、お客様の記憶によみがえるような店づくりをめざす

今回は京都市左京区鹿ヶ谷(ししがたに)、白川通り沿いに店舗を構えるPullst café(プルストカフェ)さんにおじゃましました。

店舗近くには、2体のネズミの像が守護獣として鎮座する大豊(おおとよ)神社や、通称 松虫鈴虫寺とも呼ばれる安楽寺など自然の豊かさを肌で感じられるエリアです。

京都市バス 錦林(きんりん)車庫前から約200mほど南へ。スモーキーブルーの昭和レトロな自転車が目印

※ 現在は、店内飲食は休業中。

7月より金・土・日のみ(12:00〜18:00オープン)、P.マスタード・自家焙煎珈琲・オリーブオイル等の物販は、店舗で購入可能です。

【急なお休みもあるので、SNSやお電話にてご確認ください】

 

お話を伺ったのは、音楽好きでギターの弾き語りもされるというオーナーの栗屋野(くりやの)浩樹さん。

京都市高野で2008年〜2017年までの9年間、イタリアンカフェ「パスタ&カフェ クリノコ」を営んでいました。

その後、2018年2月に京都市鹿ヶ谷(ししがたに)へ移転。

店名も「Pullst café プルストカフェ」として、リネームオープンしました。

Pullst(プルスト)とは、フランスの文豪 マルセル・プルーストの長篇「失われた時を求めて」でのエピソードで香りを嗅いだ瞬間に、何かしらの記憶が呼び起こされる「プルースト現象」のProust effect(プルースト エフェクト)が由来。

Proust effect(プルースト エフェクト)の綴りを、店名用にと独自にアレンジしどんな場所にいても、珈琲を飲んだ時にふと立ち上がる香りでお店のことを思い出してほしいという願いのもとに名付けられたといわれます。

Pullst caféさんではフライパンをつかい珈琲豆を撹拌(かくはん)したという自家焙煎珈琲、自家製べーコンのスモーク、自家製パンなどを提供。

「香り」がテーマであり、「自家製」というのが最大の売り。

市販とは違ったフレッシュで味わい深く、手間を惜しまず突きつめたという「こだわり」と日々向き合われています。

Pullst caféさんご自慢のフライパン焙煎前の珈琲豆

 

お客様からの熱い要望にこたえ商品化されたP.マスタード

「手作りでどこまで出来るのか自分で試してみたかった」と語られるオーナーの栗屋野さん。

P.マスタードはイタリアンカフェ クリノコを営んでいた時代から、料理として提供されていたものです。来店されたお客様から「マスタードを販売してほしい」という沢山の要望のもと商品化。色々と挑戦し進めてきたなかで、手間をいとわず丁寧に作り上げた自家製マスタードの反応は上々。

新鮮で風味豊か、料理の味の好みにも合わせることができるオリジナリティ溢れるマスタードが誕生しました。

P.マスタードの「P」は、Pullst caféの頭文字、そして口の中でダイレクトにくるプチプチ「puchi  puchiプチプチ」食感を表した「P」から名付けられたそう。

 

コロナ禍が落ち着けば、イベントでの販売でお客様にお届けしたい

 

Pullst cafe 特製の手作りマスタード「P.マスタード」(1026円 税込)

 

P.マスタードが気になる方は、Pullst cafeの店舗、京セラ美術館内のミュージアムショップなどでお買い求めできます!   

P.マスタードは、続々と販売拡大中〜!!!

 

今まではお客様に来店していただくといった「待つ」体制の営業スタイルでしたが、自ら営業スタイルを「行動」に移しマルシェイベントにも参加。

P.マスタードを本格的に商品化とようとした矢先、昨年の緊急事態宣言の発令。

楽しみにしていた京都でのイベントが次々と中止となり、お客様へ直接お届けすることが困難な状態に。

現在もコロナ禍で厳しい状況が続きますが、1日も早く収束し全国のマルシェイベントでお客様に直接P.マスタードをお届けできるよう尽力しておられます。

オーナーと交流があるという作詞家の松本隆氏の手がけた楽曲CDも販売されている

 

ゆっくりじっくりと一歩ずつまっすぐに、ほんまもんのマスタード作りに専念

市販品の粒マスタードと違って、辛みもなく、口の中に広がるマイルドな酸味とプチプチっとした食感がクセになるというP.マスタード。

マスタード作りには、不要不可欠な存在である『マスタードシード』を使用します。

 

【マスタードシード 】アブラナ科の一年草の種子を乾燥させたもの。

粒のままだと無味無臭ですが、すりつぶして水分と練ることで特有の辛味と香りが発生するといわれています。

 

Pullst caféさんでは、マスタードシードを約3日〜1週間ほど味付けしたビネガー(酢)に漬け込みます。最近ではP.マスタードのおいしい評判を聞きつけ、うれしいことに注文数も増加中!

ただ、マスタードシードを漬け込む量・期間もある程度必要なので、注文が一気に入ると品切れになるという問題もクリアしたいと考えています。

マスタードの容器詰め、容器のパッケージシール貼りなどは、感染対策のもと1つ1つ心をこめて手作業。

P.マスタードは、常温、未開封で賞味期限は半年もつとのこと

 

当初は、高級感もあり長期保存がきく瓶で試みようとしましたが、場所もとらず手も汚れないので使いやすいと好評のプラスチック容器(マヨネーズチューブタイプ)におさまりました。

オーナーの栗屋野さんいわく、目処はまだ立っていませんが新たな場所で商品の工場化も

あるかもしれないとのこと。より多くのお客様にP.マスタードをお届けできるよう地道にゆっくりと愉しみながら目標に向けて体制を整えていきたいと意気込んでいます。

 

今後の気になる新商品展開も心待ちに  

こんなに絶品なマスタードがあるんだったら、次も何かしらのオーナーの栗屋野さんは美味しい調味料を作ってくれるに違いないと質問を投げかけてみました。

「今は、店内飲食も休業中でなかなかお越しいただけない分、おうちでPullst caféの味を楽しんでいただきたい」という気持ちは大いにあるといわれます。

以前の店名 クリノコは、オーナーの栗屋野さんが作る料理を子供に見立て「クリノコ」と名付けられた

 

P.マスタードはマイルドな仕上がりになっているので、次は辛口なマスタードもほしいというリクエストもあるそうなので実現化もそう遠くはなさそう。

また、Pullst caféで人気のメニューだといわれる「大人のナポリタン」。

こちらは、自家製のデミグラスとケチャップを贅沢に使用。

ご家庭でも、お店と同じ味が楽しめるというパスタソースをレトルトパックにできたらという構想もあるのだとか。

自家製のケチャップに関しても、こちらも構想中。マイルド・スパイシーとお好みの味を選んでいただくのも楽しそう、いやこれは絶対美味しそう(欲張りな私は、両方ストックしたい)

深みのある味わいのパスタソースや、自家製ケチャップなどを好きな時にご家庭で楽しめることが出来たら最高の贅沢。

 

コロナ禍でおうち時間・おうちごはんが増えているなか、料理人として「食」を通して少しでも皆さまの手助けになれたらと話される栗屋野さんの表情は輝いて見えました。

みんなの欲しいという気持ちが、1日も早くカタチになるのが待ち遠しいかぎりです。

Pullst café名物の「大人のナポリタン」、店内飲食可能になったら絶対食べたいメニュー

 

Pullst caféがオススメする「P.マスタード」の食べ方などご紹介

マスタードに合う料理といえば、やはり定番のウィンナーやチキンなどだろうか。

そんなことを想像しながら、お話を聞いてみるとオーナーの栗屋野さんがここ最近の組み

合わせでハマっているものがあると教えてくれました。

インスタグラムで、お客様から教えていただいたという「納豆×マスタード」。

栗屋野さんも、自ら試してみてその美味しさに衝撃を受けたそうです。

納豆特有の発酵した香りと豆の甘み、そこにP.マスタードのマイルドな酸味が加わりプチプチっとはじけるような食感が際立ち思わず、う、うまかっーー!!

(私も早速、自宅で実食してみましたが・・・おいしさの中毒性がヤバいっ)

「納豆にマスタードが合いますよ!」とインスタグラムに投稿すると、実食されたお客様も多数おられて「納豆×マスタード」のおいしさの中毒性は高いですね。

オススメなのは、P.マスタードのたっぷり後のせ! プチプチ感をぜひ楽しんでほしい

 

オーナー栗屋野さんの小学生のお子さんは、大人のナポリタンやカルボナーラにP.マスタードをのせて食べるとおいしいと発見をしてくれたそうです。

辛みも強くないのでお子さんにも、喜んで食べてもらえること間違いなし!

また、お刺身、ギョウザ、シュウマイ、麻婆豆腐にP.マスタードを添えるのもありなんだとか。和食・洋食・中華など料理の幅を大きく越えて、何にでも合わせられるP.マスタードは、ほんまもんの万能調味料。

 

みなさんに色々な食べ方を試していただいて、驚きの新発見・おいしさの再発見を共有できれば最高の料理・時間を楽しめるのではないでしょうか。

そして、P.マスタードの「P」の意味に、個人的にあともうひとつワードを足すとしたらPerfect パーフェクト(完璧)も忘れずに入れたいですね。

パッケージは以前、デザインを勉強中だったアルバイトの女性がデザインしたもの(現在はデザイナーとして活動中)

 

珈琲豆は、ブラジルベースのオリジナルブレンド(中深煎り)100g 650円 / 200g 1100円

 

我が家の「P.マスタード」を使った料理のご紹介!

連載レシピでは、今回初となるイタリアンにチャレンジしてみました。

そして我が家のプランター菜園で育てた新鮮なバジルで、これまた初である自家製ジェノベーゼソースもコラボさせていただきましたよ〜。

※ジェノベーゼ : 熱帯アジアで採れる香草バジルの葉をペースト状にしたもの

 

レシピでは、オーナー栗屋野さんがオススメされているドバッとP.マスタード後のせを素直に実行したという「京野菜のグリルジェノベーゼP.マスタード添え」です。

【材料】一人前

・パスタ・・・・100g

・ジェノベーゼソース・・・市販品でOK

・コンソメパウダー・・・・小さじ1

・塩コショウ・・・・・少々

・バジルの葉・・・・・飾り用

・P.マスタード・・・・たっぷりのせてください

・パルメザンチーズ・・・・・大さじ1

・プチトマト・・・3こくらい

・なすび・・・・・輪切りで5つくらい

・ヤングコーン・・・・3本

 

【作り方】

1.野菜をフライパンで少し焦げ目をつけて焼き、皿にあげておく

2.パスタを塩茹でする(茹で汁を少量とっておく)

3.ジェノベーゼソース、塩コショウ、コンソメパウダー、茹で汁少々を入れソースを作る

4.茹で上がったパスタに、3を絡め混ぜる

5.パスタを皿に盛り、1の野菜を盛り付け上からパルメザンチーズをふる

6.バジルの葉を飾り、たっぷりマスタードを添える

 

彩りも考えながら、インスタ映えするような盛り付けをしてみるとおうち時間・おうちごはんも楽しく食卓も華やぎます。

ちょっとオシャレに冷製パスタにして、野菜も自分好みに変えるとバリエーション豊かになるのではないでしょうか。

旬の野菜をうまく取り入れ、暑い夏を乗り切っていきましょう。

Information
店舗・施設名 Pullst cafe プルストカフェ
住所 京都市左京区鹿ヶ谷西寺ノ前町30-4
電話番号 075-202-1017
営業時間 12: 00 〜18: 00(令和3年7月より金・土・日のみ物販の営業)
店内飲食は休業中。

定休日 : 月曜日+不定休
急なお休みや時間変更もあるので、お電話やSNS等で要確認。


交通 ・京都市営地下鉄 蹴上駅から徒歩17分
・京都市バス 真如堂前から徒歩2分
駐車場 なし  ※近隣のコインパーキングをご利用ください
ホームページ https://www.instagram.com/pullst_cafe/

WriterCozue

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WriterCozue

福岡出身、京都在住。 中学生の頃、修学旅行で訪れた京都に「運命」を感じる。夢にみた京都暮らしが現実になり、専業主婦からライターの名をもつ兼業主婦に。 旅先の地元スーパーや道の駅などで、面白い、珍しいご当地の調味料探しにハマっている。書店巡りも大好きで最高の癒しスポット。 少しずつ身についてきた京都弁、たまに飛び出す福岡弁の方言MIXも気に入っている。

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