グルメ・お土産

2021.06.29

京都・二条富小路にある京町家カフェ「まつは」を営む西村めぐみさん、由香さん姉妹。「食材の組み合わせが斬新! そしておいしい!!」と評判の料理を提供する二人が、二十四節気に合わせて考えてくれたおつまみを紹介します。なお、メイン食材は野菜。京都の京北町の農家さんから毎回、この季節の〝推し野菜〟のお題をもらう趣向です。

第6回は、「夏至(げし)」(2021年は6月21日~7月6日)にぴったりな一品をどうぞ。

 

 

ズッキーニの甘みと食感を堪能 ミントと唐辛子を加えたソースがさわやかです

ジョンとは、肉や野菜などに小麦粉と溶き卵をつけて焼くピカタのような韓国料理。「以前、韓国茶のお店でアルバイトをしていたときに知りました。ズッキーニのジョンにしようと思いついたのは私で、ソースはお姉ちゃんの考案です」と由香さん。

ミント入りのソースは、カイエンペッパー(唐辛子)を加えて少しピリッとさせることで、さわやかさがさらにアップ。オイルで焼くズッキーニと相性ぴったりです。

飲み物は、白ワインをベースにしたカクテル・スプリッツァー。

「今回のお料理に、レモンの香りのさっぱりとしたお酒を合わせたくて。カクテルといっても、簡単にできます!」(めぐみさん)

作り方は、冷えた白ワインをグラスに2㎝くらい注いだところにレモンの皮を少々入れます。このとき、レモンの皮をギュッと指で折りつぶしながらグラスのふちを一周させ、香りをグラスにまとわせるのをお忘れなく。あとは、適量の炭酸水を静かに注ぐだけ。白ワインは好みのものでOKです(ちなみに、今回、お二人が使ったのは、以前にいただいたものだそう)

 

「ズッキーニのジョン」の作り方

〈材料(作りやすい分量)〉

ズッキーニ…好きな量 薄力粉、溶き卵、好みのオイル(まつはでは、米油を使用)…各適量

~ミントソース~

ミントの葉(刻んだもの)…6~10枚分 ハチミツ…大さじ1 しょうゆ、酢(まつはでは、きび酢を使用)…各小さじ2 カイエンペッパー…適量

 

〈作り方〉

(1)ズッキーニは5㎜くらいの厚さの輪切りにし、全体に薄力粉をふる

(2)中火で温めたフライパンにオイルをひき、溶き卵にくぐらせた(1)を並べて、両面をじっくりと焼く

(3)ミントソースの材料をすべて混ぜ、ソースを完成させる

(4)(2)が色よく焼き上がったら器に盛り、(3)を添える

 

 

暑くてちょっと料理がおっくうなときにもスピーディーに作れ、残り野菜などでも立派な一品になるジョンは、覚えておくとこれからの時期にも重宝しそう

お二人のこの笑顔! 暑い時期にのどごしよくグビグビッといける、かつ白ワインの香りと味も楽しめる、スプリッツァーは、〝欲張りな飲み物〟です~

「ズッキーニは煮込んだり、グリルにして岩塩をふったり、いろいろ使えて、大好きな野菜なんです。ジョンは夏のおやつにも良いですね。そのときは、ハチミツだけをつけても」とめぐみさん

 

現在、「まつは」はお休みで、7月から(日にちは未定)店内での飲食再開を準備中。なお、定期的に続けている「ティースクール(毎月第3日曜の午後2時~4時、手作りのお菓子4種付き)」や「おふく市(毎月最終金曜・土曜)」などのイベントは、お休み中も基本的に実施されています

 

☆ ☆ ☆

この季節の〝推し野菜〟メモ

ズッキーニ

 

 

日本で一般的にお店に並んでいるズッキーニは、太いキュウリのような見た目ですが、実はカボチャの仲間です。生食用から観賞用まで、さまざまな色・形の品種があり、最近ではハロウィンの時期にUFO型のズッキーニも販売されています。咲いたばかりの花は、「花ズッキーニ」と呼ばれ、サラダやフリットに使われます。ちなみに、実がつく雌花よりも実のない雄花のほうが「おいしい」という人も。

ズッキーニは油との相性がよく、多めの油で料理するのがおすすめです。

解説・吉田修也さん(okulu株式会社/京農園よしだ )

 

―次回は「小暑(しょうしょ)」のおつまみレシピをお届けします

Information
店舗・施設名 まつは
住所 京都市中京区二条通富小路東入ル晴明町671
電話番号 075-231-7712
営業時間 10:00~17:00(LOは16:30) 
※17:00以降の利用については要相談。
電話やメールでお問い合わせください。

日曜・月曜休。都合により臨時休業、長期休暇あり
交通 地下鉄「京都市役所前」駅から徒歩約6分
お問合せ先 matuhairoiro@gmail.com
ホームページ https://www.matsuha225.com/

Writer市野亜由美

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Writer市野亜由美

京都のおいしいお店を訪ねるのが好き。おすすめの手土産、ランチの行き先など、友人から尋ねられることもしばしば。仕事で、レシピの記事を担当できるのは幸せ。 食の世界の奥深さや、楽しいことへの興味が高じて、小さなイベントを自ら企画したりも。

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