中華大好き営業マン・古田です。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回取り上げるのは伏見稲荷大社で有名な深草エリア。「吃尽好吃」の連載を書いてきたわたくしライター古田誠が、隠れた中華ゾーン深草を巡れるルートを案内します。
さてさて、自粛生活の中面白い商品を発見しました。
これ何だと思われますか?
辛い物が大好きな私ですが、実はこちら唐辛子を練りこんだ麺なのです。
アップにすると、この赤さ。間違いなく唐辛子が入っている色です。
タレは付属のポン酢をつけていただくのですが、とっても美味。
気になったのでパッケージの裏面を見たところなんと伏見・深草で製造されているじゃないですか!
それからこんにゃくは中国伝来の食材。最近は一部の地域のみで料理に使用されていますが、火鍋に入れることも増えているそうです。中華料理ライターとしては興味深いわけです。
そこで早速取材にお邪魔しました。
※通常は工場見学を実施されていません。
こんにゃくを深草で製造されているのが大正7年創業の矢野食品株式会社さんです。
5代目社長の矢野政幸さんに工場を案内いただきながら、詳しくお話をお聞きしました。
祖父の代に現在の場所に工場を作られ、様々な好条件が得られる、こんにゃくづくりに最適な場所だそうです。
工場奥に鎮座するのが、1971年から使用されているホッパー。こんにゃく製造の自動化マシーンです。しっかりと材料を混ぜます。特注で作られた機械で、設置当時はかなり先進的だったそうです。しかも今でも現役で稼働中。
ただ、こんにゃくをカットするのはどうしても手動になるようで、こちらは職人の技術で一ケースごとに丁寧に作業されています。この段階では、まだこんにゃくに見えないですね。
カットされたこんにゃくは、このようにpHを調整した水に一晩漬けます。そうするとこんにゃくの成分が安定するそうです。この手間をかけているこんにゃくメーカーさんは最近少ないようで、少しでも美味しく食べてもらうために昔ながらの作り方を続けられています。
こんにゃく作りは奥深いです。しっかり心もこもっています。
出来上がったこんにゃくは、様々なサイズにカットされ包装されます。
出荷を待っている商品。矢野社長は我が子のように大切に商品を送り出します。
また、矢野食品さんはたいへん研究熱心で、常に新製品の開発に取り組まれています。
工場には事務所も併設されているのですが、実はこの建屋の中にラボもあるらしく、こんにゃく啓発を意識しながら試行錯誤を続けられています。お話を伺っていても、かなり化学な世界でして矢野社長の熱意が伝わってきました。魂入ってる。
pHのキーワードも何度も出てきました!
最近では冒頭のこんにゃく麺が大ヒット。激うま辛こんにゃく麺・唐紅。
何でも、唐辛子を入れるとこんにゃくが固まりにくくなるようで、その配分が難しいようです。常に挑戦されています。
それから、京都市で給食を食べた方には記憶にしっかりと残っているのではないでしょうか?
あの「プリ中」も矢野さんのこんにゃくが使われています。
プリ中をご存じない方のために、京都市の公式サイトから抜粋です。給食の公式メニュー、正式名は「プリプリ中華いため」。こちら子供たちに大人気だとか。しかも京都の給食は異物混入を防ぐため「白」こんにゃくのみを使用しています。
なかなか主役にはならない食材ですが、身近なところにたくさん使われている食材であることを改めて感じました。
これからも、この深草の地で我々の食を支えていただきたいと思います。
さてさて、私のブログは中華ブログですのでここで終わりません。
次の記事内でリリースする動画では、この食材(こんにゃく)をある料理とコラボしてみます。どうぞご期待ください。
一本松の戦いの一本松、皆さんご存じですか?
時は幕末、禁門の変の少し前、深草で御所へ進攻する伏見の長州部隊約500名と幕府側の大垣兵約400名との激戦が行われました。そこに一本松があります。激戦の結果、約200名もの長州兵の死傷者が出て御所への進攻が阻止されました。そのほか幕府側は数万の兵を御所周辺だけでなく洛外でも配置させ、一方、長州軍も京都周辺の三方から進攻した大きな戦いです。
私、山口県出身なもので、思いをはせてしまいます。
店舗・施設名 | 矢野食品株式会社 |
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住所 | 京都市伏見区深草直違橋8-217 |
電話番号 | 075-641-1245 |
ホームページ | https://yanofood.co.jp/ |
Writer古田誠
Writer古田誠
昼はバリバリ営業活動!夜は中華&美酒でエネルギーチャージ! 年に数度は本場中国へグルメの旅へ。