ごきげんいかがですか。
あんこ好きライター、かがたにです。
昨年の3月は、日常生活に大きな変化を求められ出した頃でした。
一人で花見団子を頬張りながら「来年は、みんなとワイワイお花見できますように」なんて考えていたわけですが、まだまだそうはいかなそうですね。
それでも桜の蕾は膨らみ、人の目など気にせず美しく咲き、そして散っていくことでしょうから、今年は散歩がてら、桜並木の下で美味しいあんことお茶で一息つけたら御の字。この一年で、小さな幸せを見つけるのがうまくなったかもしれません。
今回は、琵琶湖疏水沿いの桜並木と一緒に楽しめるあんパンをご紹介します。
京阪藤森駅からすぐの深草商店街にあるおしゃれなパン屋「eight(エイト)」さんは、旅行情報サイト・じゃらんnetの【京都周辺の絶品「パン屋さん」16選!わざわざ立ち寄りたい名店】にも選ばれた人気のお店。
店内には北側と東側のどちらからも入ることができ、老若男女問わずお客さんがひっきりになしに訪れます。
さて、それぞれ異なるあんこを使ったパンは3種類。
食パン生地でたっぷりのあんこを包んだ薄皮の「あんぱん」。
ラム酒漬けした完熟レーズンを白あんと合わせ、ブリオッシュ生地で包んだ「ラムレーズンあんパン」。
そして、こちらの「あんパーニュ」!
厚切りの四つ葉バターと甘さ控えめなつぶあんをライ麦入りのカンパーニュがしっかりと抱きかかえています。
ライ麦の香ばしさとドイツパン特有のほのかな酸味に、小豆の香りと芳醇なバターのまろやかさという組み合わせが絶妙なのはいうまでもなく、
私が推したいポイントがここ!
あんこが、つやっつや…!!!
すぐにでも齧り付きたいのをグッとこらえて、なんでこんなに美味しそうなんだろうと思ってよーくよーーーく見たら、こちらのあんこちゃんったらグラッサージュ(艶出し)でおめかししてもらってるんですよ。
羊羹や生菓子に通じる「美」があります。
しかもあんこの大敵、乾燥も防げちゃうという一石二鳥。
デニッシュパンに飾られているイチゴや白桃の表面がグラッサージュ(艶出し)されているのは一般的ですが、まさか我らがつぶあんがパン屋さんでこのような厚待遇を受ける日が来ようとは…!
とりわけ、あんバタ界においてはパンまたはバターがビジュアル担当になることが多く、あんこは縁の下の力持ちというか、バンドでいうとベース担当みたいなポジション(ベースは大事です!)なんですが、このスリーピースバンド「あんパーニュ」は全員が実力派かつビジュアル担当というモンスターバンドと言っても過言ではないと思います。
店頭に並び始めるのは毎日だいたい9時30分〜10時30分とのこと。
午前中に売り切れることも多いので、予約をするか早めの来店がオススメです。
ちょっぴりやわらかめのあんこと、うららかな陽射しに少し緩んだバター。
もっちりとした生地とともにいただけば、お口にも春が来たような心持ちになるのではないでしょうか。
eightの「あんパーニュ」
店舗・施設名 | eight |
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住所 | 京都市伏見区深草直違橋3-400 |
電話番号 | 075-645-7131 |
営業時間 | 8:00〜18:00 |
交通 | 京阪 藤森駅より徒歩1分 |
ホームページ | https://www.instagram.com/eight_kyoto/ |
Writerかがたにのりこ
Writerかがたにのりこ
あんこをこよなく愛し、月に2回は自宅で餡炊きをするフリーライター。 元・漉し餡党、現在はあんこ博愛主義者。