アオイ:いまの日本のモノづくりについて、松岡さんはどう思っているニャ? アオイはインドや中国がすごく元気で、日本はちょっぴり元気ないように思うんだけど。
松岡さん:以前は国内でかなりの人がモノづくりに携わっていたけれど、構造はガラッと変わってきた。だからトヨタさんも今は街づくりからやってる。
これとこれを組み合わせて…、というのはまだまだあると僕は思うねんで。歌でもそうやん? こんだけ世の中に歌が出てきたら、もう新しい歌なんか世の中に出てこないんちゃう? と思っても、新しい曲ってまた出てくるやん。僕らはそれと一緒やと思う。
アオイ:じゃあ日本でも出てくるかニャ。
松岡さん:出てくると思う。そう思わな。思ってると縁が来る。だって車の自動運転なんかできるようになるなんて、思ってなかったやん?
アオイ:ほんとだ。思ってなかった。
松岡さん:だから僕は「仰山でなくてええ、1歩でええから、先に行け」と言っている。仰山先に行くと、時代が早すぎてアカン場合もあるやん。だから一歩先でええねん。だからスタートアップの企業でもお手伝いしたいと思ってるよ。
アオイ:スタートアップ! 若い人の応援ですニャ。
松岡さん:我々の先輩が言っておられたことに、「育とう、育てよう、育ちあおう」という考え方があって、僕の中にもそれは受け継がれてる。僕はこの会社を100人200人の会社にしようとは思ってない。でも若い人に入ってきてもらって事業を継承してほしい。だから僕らが持ってるノウハウ言うもんは、プロセスも含めて全部、若い人らに渡していかな。
で、僕らみたいに仕様書のない仕事をやるような会社が増えて、それがスタンダードになってくれたら、というのが一つの願いですわ。そんな中からある日、瓢箪から駒で新しい事業発明ができたらオモロイよね。それができたらまた売ったらええやん。で、もっとオモロイことしようや、いう話やな(笑)
終始ニコニコで、いたずらっ子のような松岡会長。会社にお邪魔したときは、ちょうど「ジョキンザウルス」の2機目3機目を製作中で、現場には若い人たちがたくさんいたニャ。楽しく働けて、その中から新しい技術が生まれていくのって、楽しいだろうニャ。
アオイは機械のことはぜーんぜん、わかんないけど「ジョキンザウルス」はほんとに面白いと思う。かごの把手を持ち上げたり、細かい動きがなんだかユーモラスなんだもん。
規模の小さな会社が、ただの下請けに終わらないように考え続けているニューネクストさんも、間違いなく次の世代に目を向けてる会社さんだと感じましたニャ。
店舗・施設名 | 株式会社ニューネクスト |
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住所 | 京都市南区吉祥院石原東之口21番地1 |
ホームページ | http://newnext.co.jp/ |
Writer猫のアオイ
Writer猫のアオイ
タカラサプライコミュニケーションズのそばを流れる高瀬川の土手でひなたぼっこしていたところ、デジスタイル京都のスタッフと出会う。人間のことばがわかることと、猫であることを買われ(?)、デジスタイル京都のライターとして抜擢される。好きなものは(普通すぎですが)マタタビ。