コロナ禍により、遠方への旅行も気軽には行けなくなりました。とはいえ、遠くに行かなくても近場に魅力的なスポットがたくさんあるのが、そう!ここ京都!
今回取り上げるのは、伏見稲荷大社で有名な深草エリア。「子どもと一緒に楽しむ京都」の連載を書いてきたわたくしライター江角悠子が、子どもとのんびり深草を巡れるルートを案内します。
近年は海外からの旅行者が多く、京都が好きで京都に引っ越してきた私でも名所に行くのはちょっと躊躇していたのですが…観光客の減った今こそ、地元の人が京都の行きたかったところを巡るチャンス!と意気込んでいます。
このルートで紹介するスポットは、全部で3箇所。
・狐のお面に絵付け体験できる「あかね屋」
・いろんな宇治茶の楽しみ方を提案する「大谷茶園」
・約70種ものバラエティーに富んだパンで人気の「ゲベッケン」
3つまとめて巡るも良し。気になったところだけ行くも良し。伏見稲荷大社への参拝の前後にあわせて楽しんでみてください! きっと今まで知らなかった京都=ご近所の魅力を再発見できるはずです。
数年前に伏見稲荷大社へ初詣に来たときは、あまりにも参拝客が多く、近くに泊められる駐車場も全っ然なくて途方に暮れていたのですが、今回1月に取材へ来てみたら…驚くほど人が少なく、とても観光しやすかった!!!
行きたくても行けなかった地元の人、今こそ、行くべきだ!と確信しています。
まず最初に紹介するのは、京阪伏見稲荷大社駅から徒歩3分ほどのところにある「あかね屋」。
同店の母体は清水焼の窯元で、店舗は当初、商品である清水焼のショールームとしてオープンしたのが始まりだそう。
今では店内に展示してある清水焼が購入できるほか、ちょっとした京土産も並ぶようになりました。
また20年前からは下記のような、京都の伝統工芸を体験できる教室も開催。
・京焼・清水焼 絵付け体験:1,500円〜1700円(税別)
・京扇子絵付け体験:2,200円(税別)
・念珠ブレスレットの手作り体験:1,500円(税別)
・狐面 絵付け体験:1,500円(税別)
数年前から始めた「狐面 絵付け体験」は、昨今からの「鬼滅の刃」ブームで特に人気があるのだそう!
というわけで、今回は「稲荷大神様」のお使いである「きつね」にちなんだ、狐面の絵付けを体験させてもらいました。
店舗の2階、3階部分が体験会場となっています。広々とした空間で、各テーブルには透明のシートも貼られ、コロナウィルス感染予防対策はばっちり!
絵付け体験には和紙で出来た面が用意されており、絵の具は日本画用絵具の顔彩。代表の伊藤聡さんは「清水焼の窯元ですし、せっかくなら体験教室を通して、日本や京都の文化に触れてほしいと思い、顔彩を準備しています」と話します。
最初にやり方を説明してくれるのは、ふだん清水焼の絵付け職人として働いているスタッフ。といっても、作業は細い筆や太めの筆を選んで、好きな色で好きなように描くだけ。
「絵付けの参考に」と見せてもらったのは、「鬼滅の刃」人気で店頭で販売もしているこんなお面。
今回、狐面の絵付け体験に取材に行った話を娘にしたところ、「鬼滅の刃」にどハマりしている6歳児。「どーしてもやる!やる!やりたい!」と言い張り、取材後すぐにまた娘を連れてあかね屋へ行くことになったのでした。
娘が「真菰というキャラクターの狐面が描きたい」というので、スマホで絵を参考にしながら鉛筆で下書きをしてあげると、あとは娘が塗り絵のように絵付けをしていきました。
私は竈門炭治郎のお面を描くことに。学生時代は遠い昔。絵筆を持つのは何年ぶりか? 筆でまっすぐな線を描くのが意外と難しくて、苦心しました。あの見本のお面が、いかにプロの仕事かを思い知ったのでした。
私は40分ほどで完成。娘も1時間経たないくらいで完成させていました。子どもの集中力が持つのもそのくらいですね。
せっかくなので完成したお面をして記念撮影。
どうでしょう(笑)
久々に筆を使って絵を描くことをして童心に返り、親の私もすーごく純粋に楽しんでました!!!
あかね屋では、天然石を使った数珠作りや、清水焼の絵付けも。午前9時〜午後4時までの好きな時間から体験を始められます。
狐面を完成させたあとは、伏見稲荷大社へお参りに。娘はうれしげにお面をつけて参拝したのでした。
あかね屋さんでつくった狐のお面
店舗・施設名 | あかね屋 伏見稲荷 本店 |
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住所 | 京都市伏見区深草フケノ内町12-4 |
電話番号 | 075-646-0200 |
営業時間 | 10:00〜16:00 不定休 |
交通 | JR「稲荷駅」から徒歩6分、京阪「伏見稲荷駅」から徒歩2分 |
駐車場 | なし |
ホームページ | https://akaneya-kyoto.jp/ |
Writer江角悠子
Writer江角悠子
京都在住のフリーライター。
2008年生まれの長男と2014年生まれの長女、2人の子どもたち+夫と京都のスポットを巡ることが日々の楽しみ。
WEB:http://w-koharu.com/
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