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みなさん、あけましておめでとうございます。
ライターのCozueです。
年末年始のあわただしい行事もようやく終わり、少しずつ生活リズムが戻ってきています。 (わたしの生活リズムは、子供たちの学校が始まってからになります。トホホ・・)
新たな年もスタートし、気持ちも身体もリセット。
温暖化といわれていても、冬の京都はやはり寒いですね。
コロナ禍、インフルエンザ、風邪なんかに負けちゃいられません !
身体の中から少しずつ、整えていきたいものです。
今回は京つけもの 西利(にしり)さんの新ブランド「発酵生活」より乳酸菌ラブレディップソース「ぬかジュレ」(540円税込)をご紹介します!
日本の食卓には欠かせないといわれる保存食「漬物」
あっさりとした口当たり、日々の健やかさをサポートする発酵食品。
老若男女問わず、日本では長きにわたり多くの人たちに愛されています。
2020年4月、創業80年周年(昭和15年創業)をむかえたという「京つけもの 西利」さん。京都市下京区(西本願寺前)に本社・本店を構え、京都駅(烏丸口)から西へ徒歩10分ほど。
世界文化遺産に登録されている西本願寺の向かいの位置にあります。お漬物屋さんのイメージとは、ちょっと違ったモダンな建造物が目印です。
■ 京都市生まれの建築家の若林広幸氏が手掛けた西利本社・本店
創業者 平井太朗氏は創業百余年といわれる老舗西利商店にて仕事に勤しみます。
1940年(昭和15年)には西利商店より暖簾分けを受け、京つけもの西利を創業。
現在では、京都市内直営店舗は14店舗。その他全国主要百貨店や大手スーパーなど全国的に展開、西利さんの美味しいお漬物がお求めいただけます。
( オンラインショップでも、西利さんのお漬物が堪能できますよ ! ! )
漬物づくりで培った永年の技術と知見を活かし、2020年8月には京都市中京区の「立誠(りっせい)ガーデンヒューリック京都」1Fにもカフェ&バー「AMACO CAFE(あまこうカフェ)」をオープン。
阪急京都線 京都河原町から徒歩3分と交通アクセスもよく、図書館、ホテル、飲食店など備えた複合施設にお目見えしました(旧 立誠小学校跡地)
お昼はカフェとして食事を楽しみ、夜はバーとして落ち着いた雰囲気。お昼と夜、2つの空間をお好みで楽しむことができるのです。
(う〜ん、どちらも素敵な空間なので選びきれないー!! )
■ 本社・本店入口にて・・さりげないおもてなしが心和ませる
お話を聞かせていただいたのは京つけもの西利 製造本部長の平井啓理さん、通信販売事業部 部長の杉山栄一さんです。
日本の伝統食といわれるお漬物は、野菜と乳酸菌が同時に摂取できる優れた食品。
ビタミン類や食物繊維などの栄養素が豊富に含まれているので、実は体内から整えていくのです。
『15年前に比べると、日常でのお漬物の消費は減少傾向にあります。一部のデータによると4割ぐらい下がっていますね』 ( 通信販売事業部 部長 杉山さん )
日本人の食文化が多様化するにつれ、昔ながらの和食という食事が少なくなってきたことも考えられるといいます。
その中で、代表取締役である平井誠一氏は『どうすればお漬物を知ってもらえるか、もっと身近に親しんでもらえるか』と、日々思いをめぐらせます。お漬物の減少傾向を食い止めたい、伝統食であるお漬物は実は身体にやさしいものだと沢山の人たちに伝えたいのだと。
■ いろんな種類のお漬物に目移りして、あれもこれも欲しくなってしまう
平井誠一氏の社長就任後、2013年12月4日 ユネスコ無形文化遺産に「和食」が登録されました。 世間での和食のイメージは「一汁三菜」
主食、汁物、主菜・副菜、という言葉の中にもお漬物の存在というのはあまりクローズアップされておらずそのイメージを払拭したいもの。
1992年公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センターの岸田綱太郎博士(1920〜2006年)は、京都の男性が全国の長寿上位に選ばれていることに着眼。その理由を追求した結果、京都の伝統漬物「すぐき」から植物由来の「ラブレ乳酸菌」を発見しました。
発酵漬物を日々探求し続けていた西利さん、そして希少な乳酸菌を発見した岸田博士が遭逢、ラブレ乳酸菌を摂取できるお漬物の共同開発を始めます。ラブレ乳酸菌で発酵することにより、身体によい効果をもたらすお漬物ができるのではないか。
あらゆる可能性を試したのちに、産声をあげた「西利乳酸菌ラブレ」
伝統の技と国産野菜の旨味、乳酸菌が生み出す美味しさは西利さんの目標とする「旬 おいしく、やさしく。」の心に繋がっていると思います。
※国産野菜は京都を中心とした信頼ある全国契約農家、(株)京つけもの西利ファームが安全な野菜を栽培。
現在、日本では安全、安心、体調管理などの関心が深まってきています。
もっと日本の発酵食(伝統文化、伝統食)を知っていただき、日本の風土に根付いたものを全ての人たちに食べていただきたいと西利さんは強く願っています。
すぐき(酸茎)・・・京都市北区上賀茂に伝承する在来のカブが原菜。日本では、希少な乳酸発酵漬物であり酸味が特徴。
ぬか(糠)とは、玄米の表面を削って精米する際に出てくる粉末です。
実際にぬか(糠)を見たことがない、知らないという世代も多いのではないでしょうか。
知っていても手間がかかるということからご家庭のぬか漬、ぬか床離れも否めません。
そんなぬか(糠)も江戸時代には、ぬか床がブームになっていた頃があったそうです。
江戸わずらい( 脚気かっけ )という病が蔓延し、ぬか漬を食べるとその病が治ったことから多く作られるようになったのだとか。
ぬか漬はむかし、各家庭にぬか床が常備してあったというのもブームに火がついた1つかも。
和食離れの流れがあるなか『お客様にお漬物を通して喜んでいただきたい、身体も元気になっていただきたいという思いを強くもっていますね』 (通信販売事業部 部長 杉山さん )
お漬物を知っていただきたいという自社全体の熱い思いがつまった、ラブレ乳酸菌入りディップソース「発酵生活 ぬかジュレ」
ぬか床のうまみ(酸味、ほのかな香り、コクなど)と精進出汁(昆布、干し椎茸 )もバランスよく入っており、動物性のものを一切使ってないという。
『食品会社なので安全安心なものをお届けする、そして何より毎日の生活の中で食べていただくには「おいしく作る」ということをいちばん意識しています』 ( 製造本部長 平井さん)
また、このぬかジュレ専用に何とぬか床を開発したという徹底ぶり!!
『適度な酸味を含め、ぬか床のコクを味に生かすようにバランスよく加える。それが一番難しいところですね 』 (製造本部長 平井さん)
気づかないうちに、わたしたちは発酵のほんとうの素晴らしさに魅了されているのかもしれません。
■一階正面入り口の右手「AMACO CAFE」 コロナの影響もあり、バーは夜9:00までの営 業となっている
西利の発酵食品ブランド「AMACO(あまこう)」。大小織りなす可愛らしい花模様。
カラフルな色使いのなかにも、あたたかみのある魅力的なデザインです。
これはきっと北欧のデザインに違いないと思いきや、実はそうでもないらしく。
西利さんいわく、「発酵」から開かれる無限の可能性を発酵の様子を花にみたてたロゴに込めましたとのこと。
発酵をしている状態は、まるで麹の花が咲きほこり一面の花畑を想像してしまったほどです。(麹の花を思いうかべていると、Happyな気持ちに ! )
数年前から、甘酒が「飲む点滴」とよばれ健康ブームになっている頃。
麹をラブレ乳酸菌で発酵させてみようという半ば思いつきでトライしてみることに。
AMACOは、麹(お米)で作った甘麹をラブレ乳酸菌で発酵させたという「乳酸発酵甘麹」。自然な甘さと、発酵する際に出てくるさわやかな酸味が特徴です。
麹を使ったものは、これからどんな可能性を持っているのか、この先どんな形で進化をしていくのか非常に楽しみです。
毎日の献立を考えるのは、正直大変・・(台所に立つ人の切なる声)。
そんな、いつもの食卓に手軽でおいしい「ぬかジュレ」を添えてみませんか。
ぬかジュレを使うことによって普段の料理も、格上げレシピに変身です。
食欲が落ちる夏場には、豚しゃぶと野菜(レタス、キャベツ、薄切り玉ねぎなど)でサッパリといただくのもOK ! 歯ごたえのあるタコと胡瓜の和え物にも、ぬかジュレの酸味を使って味のバリエーションを楽しむことができるのです。
お刺身にオリーブオイルを直接かけ、ぬかジュレを添えると和風カルパッチョにもなるのだとか。ご家庭で手軽にイタリアンメニューができるのは、嬉しいかぎり。
熱々の焼餃子にぬかジュレを酢醤油がわりに取り入れてみるのも、西利スタッフさんの「推し」だとか ! !
身体にもやさしく、おいしい、しかも時短料理ができるなんて「ぬかジュレ」は台所を預かるものにとっては救世主ですね。
■写真一番上「奈良漬クリームチーズ・黒胡椒」は、トマトともよく合いフルーティーに
食いしん坊な我が家もさっそく「ぬかジュレ」をいただきました。
ビタミンCを多く含む野菜といわれる「レンコン」。
レンコン一切れ(厚さ1㎝くらい)で、レモン1個分のビタミンCが摂取できるそう。
煮物でも充分おいしいレンコンですが、子供ウケするオカズ・・・いやいや、お酒のおつまみとしてもOKな揚げ物にしてみました。
アク抜きした薄切りレンコンの水気を切ります(我が家は皮付きで調理しました)。
そこに下味(塩胡椒、鶏がらスープ、青のり(少し多め)、片栗粉)が全体に行きわたるようにまぶします。
あとはサラダ油の魔力に委ね、ジュワッと両面揚げ。熱々のレンコンにぬかジュレを添えて・・・両手を合わせて、いただきまーす!!
サクッとしたレンコンと、優しくトロけるぬかジュレの新・食・感 。
このソフトな酸味で、あ〜たまらん!! とまらん!!
根菜類のちょっとしたアクもまた、揚げ物にするとイイ仕事をしてくれますよ。
風邪をひきやすくなるこの季節には、積極的に食卓に取り入れたいものです。
店舗・施設名 | AMACO CAFE |
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住所 | 京都市中京区備前島町310-2 立誠ガーデンヒューリック京都1F |
電話番号 | 075-746-3123 |
営業時間 | 10:00 ~ 21:00 (L.O.20:00) |
交通 | 阪急「京都河原町駅」徒歩3分 |
ホームページ | https://www.nishiri.co.jp/amaco-cafe/ |
WriterCozue
WriterCozue
福岡出身、京都在住。 中学生の頃、修学旅行で訪れた京都に「運命」を感じる。夢にみた京都暮らしが現実になり、専業主婦からライターの名をもつ兼業主婦に。 旅先の地元スーパーや道の駅などで、面白い、珍しいご当地の調味料探しにハマっている。書店巡りも大好きで最高の癒しスポット。 少しずつ身についてきた京都弁、たまに飛び出す福岡弁の方言MIXも気に入っている。