こんにちは!
クッキー缶が大好きなライター太田かおりです。
今回は、祇園にレストランを構える「新門前米村」さんの「よねむらオリジナルクッキー」をご紹介します!
石畳の風情ある景色が人気の祇園白川。
その一角に2020年9月にオープンした「ヨネムラザストア祇園」は、ミシュラン2つ星獲得のレストラン「新門前米村」のクッキー専門店です。
高級ジュエリー店かと思うような佇まい。取材したこの日も、お客様が途切れることなく訪れていました。
店内には、酒粕を使ったクッキーや期間限定のトリュフクッキーなど6種類のクッキーと、オリジナルブレンドの紅茶が並んでいます。
中でも正面に堂々と佇むのが、看板商品の「よねむらオリジナルクッキー」(税込5,000円)!
ご、ごせんえん!!と値段に驚きですが、これ、いつかは食べてみたいと思っていた憧れのクッキー缶なんです。一体どんなクッキー缶なのでしょうか・・・!
まずは外身から。
たて約20cmよこ13.5cmの長方形の缶にはオリジナルのイラストが描かれています。
蓋の部分、一見シックな模様に見えますが実は京都の地図なんです。そう、右半分の大きなY字は鴨川!よく見ると、北は北大路通りから南は塩小路通り、東西は東大路通りから西大路通りまで描かれています。ヨネムラザストアとレストランの場所にはちゃんと目印がありましたよ!
側面には、ヨネムラザストアとレストラン、そして祇園の街並みがぐるりと描かれています。舞妓さんに、人力車・・・温かくてかわいらしいイラストにほっこり〜。京都の風情を感じられるパッケージはお土産にもぴったりですね。
個人的には、食べ終わった後は裁縫道具BOXとして活用したいと企み中!
さぁ、蓋を開けてみましょう!
中身は、抹茶や七味、ぶぶあられなど京都の素材を使った12種類のクッキー。隙間なく並べられたクッキーが織りなすラインが美しいこと!四角の形のクッキーが多いからか、全体的にスタイリッシュな印象です。そのうえ同じ四角でも、大きさと並べる向きで変化をつけているので、とてもリズミカル!お店の前の石畳を思わせるような、落ち着いた雰囲気もあります。いやぁ、絶妙!
そして開けた瞬間の芳醇なバターの香りがとても印象的です。
食べる前にすでに魅了されている・・・しかし一体、5,000円もするクッキー缶、どんな魅力があるの?レストランのクッキー缶ってどういうこと?(早く食べたい!)
と、いうわけでオーナーシェフの米村昌泰さんにお話をお伺いしました。
独創的な料理で人々を魅了し続け、全国にファンが多い米村さん。2019年、創業25周年を機に移転リニューアルオープンさせたのが「新門前米村」です。
クッキー缶が誕生したのは、前身の「レストランよねむら」の時代だそう。
「ヨネムラザストア祇園」から徒歩3分の「新門前米村」
「2008年のリーマンショック後、レストランだけでなく何か物販を始めたいと思ったのがきっかけです。デザートとして提供していたプチフール(ひとくちサイズのお菓子)をそのまま商品化するイメージでした。開けた時に『綺麗やなぁ〜』と思わず言ってしまうような、貰ったら嬉しいものにしたかったんです。手間暇かけている手作りクッキーなので1日30個程度しか作れませんが、当時からの自信作です。」
「素材を魔法のように操るシェフ」とも呼ばれる米村さん、初めから頭の中にはクッキー缶の完成図が出来上がっていたそう。
「レストランで『わぁ、このお菓子は七味や!』とか、お客様にちょっと驚いて美味しく食べてもらえたものを組み合わせたので、素材や種類はすぐに決まりました。商品化するまでは1年以上かかりましたけどね。だから、京都らしさにこだわりはなかったんです。今までレストランで使っていたものや身の回りにあったもので作ったら、自然と京都らしいものになっていました。」
これまでの経験と技術、そしてオリジナリティがぎゅっと詰まった「よねむらオリジナルクッキー」。京都に根付いた料理人、米村さんだからこそ生み出された唯一無二のクッキー缶なんですね〜。
「こだわったのは、個性豊かな味と食感のバランス。和洋12種類それぞれのクッキーを楽しんでもらえるように、5つのカテゴリーに分けて作りました。」
そう言って教えてくれたのがこちら。
左から、
・チョコ/香り高いチョコレートを使用。甘さ控えめで塩系とも相性抜群。
・塩辛/お酒のおつまみにぴったり。食感を生かすために薄さや焼き加減にこだわりが。
・さっぱり/バター少なめ、素材の香りを楽しめる。
・こってり/バターたっぷり、風味と食感を楽しんでほしい。
・食後/メレンゲとナッツ類。軽いので食後にぴったり。
「これまで企業の手土産や贈答用のお客様が多かったんですが、コロナ流行後は自宅用に購入する個人のお客様が増えました。おうち時間にクッキー缶を楽しんでもらえればと思います。」
「よねむらオリジナルクッキー」の自宅での楽しみ方を、米村さんに教わったオススメを踏まえてご紹介します!
今回は、ヨネムラザストア祇園で取り扱っている「よねむらオリジナル紅茶」と一緒にいただきました。クッキーの香りが高いのでコーヒーよりも紅茶の方が相性が良いのだとか。
クッキーは教えてもらった5つのカテゴリーに分けて、カッティングボードに並べてみましたよ。
米村さんから教わった美味しく食べるポイント!
・クッキー缶を冷蔵庫で冷やす
・クッキーをうつわに出して食べる
バターを多く使っているクッキーなので、冷やした方が香り高く、美味しくいただけるそうです。冬でも冷たさはあまり気になリませんでした!
うつわに出す理由は「缶の中とは違うクッキーの表情を見て欲しいから」。
これ、私は常々感じていたことなのですが、作り手の方と同じ思いだったとは!と、嬉しくなりました。
皆さんもお気に入りのうつわにのせて食べてみてくださいね。
さぁ、憧れのクッキーをいただきます!
1枚食べると美味しさに驚き・・・もう1枚食べると全く違う食感と味に驚き・・・美味しい、楽しい!!
こんな素材の旨味が際立った、個性的で満足度の高いクッキー、初めて食べました。それでいて全体的に甘さ控えめで大人な味にまとまっている。
本当にレストランのプチフールを何種類も食べているみたいです。おうちでこんな贅沢を味わえるなんて!
そして、こんな美味しいクッキーを作る米村さんのファンにならないわけがない。お料理、味わってみたいな・・・今度はレストランに伺うことが憧れになりました。
「よねむらオリジナルクッキー」の購入は、こちらから。
・ヨネムラザストア祇園 https://r-yonemura.jp/store/
・ヨネムラザストア(東京) https://r-yonemura.jp/store/
・オンラインストア https://yonemura-ec.com
・新門前米村(レストラン) https://r-yonemura.jp
クッキー缶はレストランでも購入できますが、少人数での営業のため対応できない場合があるそうなので、クッキーのみの購入の場合はクッキー専門店の「ヨネムラザストア」へ。
また、数に限りがあるので事前の電話予約がおすすめです。(取材した日も予約のお客様がたくさんいましたよ!)
初めは金額に驚いていた「よねむらオリジナルクッキー」。
食べてみると「相当手間をかけているので5,000円は安いかもしれない」と米村さんがおっしゃっていた理由、そしてお店にお客様が途切れることなく訪れる理由がわかりました。これは人にオススメしたくなる一品です!
店舗・施設名 | ヨネムラザストア祇園 |
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住所 | 京都市東山区新橋通大和大路東入2丁目橋本町385-1 |
電話番号 | 075-708-5133 |
営業時間 | 月~土 AM11:00~PM20:00 日・祝 AM11:00~PM18:00 不定休 |
交通 | 京阪本線「祇園四条」9番出口から徒歩4分 |
ホームページ | https://r-yonemura.jp/store/ |
Writer太田かおり
Writer太田かおり
京都のおいしいものを巡るのが大好きなライター・撮影スタイリスト。特におやつ好き。得意なテーブルコーディネートをいかして、日々「おうちカフェ」を楽しんでいる。
WEB:https://www.instagram.com/hanah_iraku/