はじめまして、ライターの太田かおりと申します。
京都の美味しいもの巡りが大好きな私ですが、最近では自宅でティータイムを楽しむ「おうちカフェ」をする機会が増えました。話題のお店のスイーツをテイクアウトしたり、お菓子を作ってみたり。
なかでも、おうちカフェを盛り上げてくれる存在としておすすめしたいのが「クッキー缶」です!
日持ちするので、「今日はどの種類を食べよう」としあわせが継続するのも魅力的。そして何よりクッキーがぎっしり詰まった、写真映えする破壊的なビジュアル・・・!蓋を開けたときの幸福感・・・!
そう、クッキー缶には幸せが詰まっているんです。
ここでは、京都のクッキー缶を、自宅での楽しみ方とともにご紹介していきます。
第1回目は、「万治カフェ」さんの京都愛あふれるクッキー缶です!
古都の風情を感じられる祇園・花見小路。
その路地に佇む「万治カフェ」は、文久元年(1861年)から炭屋等を営み、「万治さん」として代々祇園で親しまれてきた町屋をカフェにしたお店です。
「先代の生家を次の世代に引き継ぎたい」というオーナーが2017年にスタートさせ、歴史ある落ち着いた空間で手作りのスイーツがいただけると人気を集めています。
店内は玄関で靴を脱いで上がるスタイル。「おじゃまします」感があり、何とも落ち着きます。照明や坪庭の灯篭など「元からあった物を継承する、生かし続ける」というオーナーの思いが随所に感じられ、贅沢なひとときを過ごすことができます。
お店で使用しているティーカップも元々この家にあったもの。江戸時代に活躍した京焼・尾形乾山の作風を取り入れて写した「乾山写し」の作品だそうです。描かれた季節の花々が、カフェの雰囲気にぴったりですよね。
そしてお店の入り口横には、靴を脱がなくても立ち寄ることができる物販スペースがあり、京都土産やおもたせにぴったりな焼き菓子が並んでいます。
その中の一つが、今回ご紹介する「京都祇園クッキー 万じセレクション」(税込2,808円)!
ひとつひとつ手作りされた、こだわりのクッキー缶です。
パッケージには、先ほど紹介したティーカップと同じ絵が使われており、お店の優雅な雰囲気がそのままに。大きさは、お土産にもちょうど良い、はがきサイズです。
さてさて、お待たせしました。いざ!缶をオープン!!
隙間なくぎっしりと、リズムよく並んだクッキーたち!思わず「わぁ〜!」と声をあげてしまう京都らしいビジュアル!蓋を開けたときの、心のトキメキ・・・この瞬間がまさにクッキー缶の魅力の一つですよね。
しかも、形がそれぞれ違うクッキーが仕切り板なしに並んでいるこの技術。隙間を埋めるように縦に並べることもせず、全てが正面を向いて「こんにちは」してくれているんです。これ、トキメキポイント。
色も淡い色のトーンでまとめられていて、上品な印象です。
このクッキー缶は、開店当初からある商品の一つで、「祇園で生まれ育った自分たちだからこそできる、ほんまもんの京都のお土産を作りたい」というオーナーの強い思いから誕生したもの。
そう、「京都らしさ」と「手作りの美味しさ」を存分に味わえるクッキー缶なんです!
中身は、全部で6種類。
・ゆずサブレ
・大徳寺納豆とオレンジのビスコッティ
・白ゴマココナッツサブレ
・抹茶のボルボロン
・山椒とチョコレートクッキー
・メレンゲ
写真上部のアイシングされた2種類は、祇園甲部の紋章「つなぎ団子」の提灯と、先斗町の紋章「千鳥」の形です。京都らしくてかわいい!
もちろんかわいいだけじゃありませんよ。素材も京都らしいものにこだわり、何度も試作を重ねて開発に約1年かかったのだとか。
「美味しいのは当たり前、私たちはその先を目指しているんです」とオーナー。中でもこだわったのは「大徳寺納豆とオレンジのビスコッティ」と「山椒とチョコレートクッキー」だそう。
「大徳寺納豆とオレンジのビスコッティ」に入っているのは、古来より京都・大徳寺に伝わる保存食「大徳寺納豆」。これまでになかった、洋菓子の素材として取り入れてみようと挑戦したもので、塩辛くコクのある味をどう引き立たせるかを試行錯誤したんだそう。オレンジやナッツと相まって、アクセントのあるビスコッティに仕上がっています。
この「山椒とチョコレートクッキー」は、焼くと山椒の香りが飛んでしまうという問題で商品化を諦めかけたものだそう。解決してくれたのが、「実山椒の醤油漬け」!これ、醤油漬けされた山椒をわざわざ水に浸して、醤油を抜いてからクッキーに使用しているそうです。手間がかかっている・・・!甘くなく、スパイシーで大人な味のチョコレートクッキーです。
店舗・施設名 | 万治カフェ |
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住所 | 京都市東山区祇園町南側 570-118 |
電話番号 | 075-551-1111 |
営業時間 | 11:00〜19:00 火・水曜定休 |
交通 | 京阪本線「祇園四条」6番出口から徒歩4分 |
ホームページ | https://manjicafe-gion.jp |
Writer太田かおり
Writer太田かおり
京都のおいしいものを巡るのが大好きなライター・撮影スタイリスト。特におやつ好き。得意なテーブルコーディネートをいかして、日々「おうちカフェ」を楽しんでいる。
WEB:https://www.instagram.com/hanah_iraku/