「今の時期、よく出回っている秋鮭は冬まで美味しい食材。そのまま焼いて食べてもいいけれど、淡泊で少し物足りなさを感じることもあるので、旬のゴボウを加えて、みそ味に仕立てると味わい深くなります」(めぐみさん)
ちなみに、さつま揚げの味の決め手でもある麦みそと、まつは姉妹が出合ったのは、京都に来てからのことだそう。「麦みそは、九州でよく使われますが、私たちの地元・信州では、米みそや豆みそが主流なので、お店を始めるにあたって、京都の料理教室に行ったとき初めて知りました。独特の甘みや淡い色あいに感動。いろんな地域のものが手に入りやすいのも、京都の良さですね」と由香さんは話します。お二人は、時には麦みそをお酒のアテにすることもあるくらい、そのおいしさにはまっているとか。
今回、盛り付けに使ったのは、信楽の小川紀一(のりかず)さんという作家の菊花のお皿。しっかりと厚みがありつつ、縁のエッジが利いていて、繊細さも感じられるのでお気に入りだといいます。徳利とおちょこは、骨董店で見つけた織部のもの。めぐみさんいわく、「絵付けの筆運びが自由な感じで、飲む気持ちに寄り添ってくれるんです!」とのこと。今回の取材、改めてお二人の「飲むのが好き」という〝お酒への愛〟に触れました。これが、おいしいものを生む原動力だなと実感!!
そうそう「まつは」は、11月の半ばから通常の営業時間(火曜~金曜、10時~LO16時30分)に。夜の営業は対応可能な場合もあるので、営業時間内に電話するかメール(matuhairoiro@gmail.com)で問い合わせを。
▲撮影後、試食しながら取材。いつも楽しいのですが、やっぱりお酒があると、話が弾む!
▲幼稚園から帰ってきためぐみさんのお子さんは、早く由香さんと遊んでもらいたそう。部屋の中に可愛い、にぎやかな声が響くのも和みます
▲まつは姉妹がよくお酒を買いに訪れる荒神口近くの「國田屋酒店」。「『不老泉』が揃っている、お気に入りのお店です。精米したてのお米も買えるんですよ」(めぐみさん)
―次回は〝大雪(たいせつ)〟をイメージしたお料理のレシピをお届けします
店舗・施設名 | まつは |
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住所 | 京都市中京区二条通富小路東入ル晴明町671 |
電話番号 | 075-231-7712 |
営業時間 | 10:00~17:00(LOは16:30) ※17:00以降の利用については要相談。電話やメール(matuhairoiro@gmail.com)でお問い合わせください。 【日曜・月曜休。都合により臨時休業、長期休暇あり】 |
交通 | 地下鉄「京都市役所前」駅から徒歩約6分 |
ホームページ | https://www.matsuha225.com/ |
Writer市野亜由美
Writer市野亜由美
京都のおいしいお店を訪ねるのが好きなライター。レシピ記事が得意。
今回は、自身のお気に入りのお店「まつは」の西村めぐみさん(写真向かって右側・姉)、西村由香さん(同左側・妹)の協力を得て、簡単に作れて、ワクワクするようなレシピを連載する夢が叶いました。
「お茶をするのも、お酒を飲むのも、ぼーっと過ごすのも好き」という西村姉妹が切り盛りする同店は、2020年2月で6周年。良い塩梅(あんばい)に、かしこまり過ぎず、丁寧につくられた食事やスイーツ、おつまみにファン多数。
WEB:https://www.matsuha225.com/