「このキノコ餡は、食べたら分かるんですが、もう万能で! お肉にかけても、お魚にかけても、ごはんにも合うんです。大根おろしと、このキノコ餡があれば、お酒がすすみます」と、めぐみさん。お店では、焼いた秋鮭、白身魚にかけるなどして提供することも。この、キノコの水分をじっくりと飛ばす手法は、イタリアンのシェフに「ポルチーニ茸のクリームソース」を教わったときに知ったのだとか。
「焦げないか心配になって、『ほんとにいいんですか?』って不安になっちゃうかもしれませんが、どうか頑張って。味がぎゅっと凝縮されますよ」とのこと。
今回使った器で、一番大きいのは、なんと実はお薄の数茶碗。「つぼつぼの模様がキュートで、まつはでどんぶり鉢として開店以来使っています。子ども用の姫飯椀は波佐見焼のもので、楽しい模様と形の良さが気に入っています。お店の近くの『陶器 竹之内』さんで購入しました。普段使いの上質な器を扱っておられて、河原町通りを散策するときに立ち寄る憩いのお店です。優しくて品がありきれいな品揃え、陶製の子どもの器がたくさんありますよ」(めぐみさん)
そうそう、「まつは」は、この春から実施していたメンテナンスが一段落し、2020年10月からは火曜・水曜の週2回というかたちで営業をスタートされています。午前10時~午後3時の間、お食事とドリンクのオーダー可能。電話には営業時間内のみ対応です。お問い合わせなどは、できれば余裕をもってメール(matuhairoiro@gmail.com)でどうぞ。
▲お箸は利休箸に拭き漆をしたもの。匙は溜塗です
▲「これ、本当においしいんです!」と、めぐみさんおすすめの焼きのり。フレーク状になっていて、何にでもパラリとかけられます
▲庭のバケツにシュウメイギクがいっぱい、活けられるまで待機中。郊外のお友達が届けてくれたものだとか
▲取材終了後、大急ぎで幼稚園のお迎えへ。帰り道、いっぱい遊んでお腹ペコペコになったお子さんのおやつに、やっぱり「小田巻蒸し」が大活躍
―次回は〝立冬(りっとう)〟をイメージしたお料理のレシピをお届けします
店舗・施設名 | まつは |
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住所 | 京都市中京区二条通富小路東入ル晴明町671 |
電話番号 | 075-231-7712 |
営業時間 | 10:00~17:00(LOは16:30) ※17:00以降の利用については要相談。電話やメール(matuhairoiro@gmail.com)でお問い合わせください。 【日曜・月曜休。都合により臨時休業、長期休暇あり】 |
交通 | 地下鉄「京都市役所前」駅から徒歩約6分 |
ホームページ | https://www.matsuha225.com/ |
Writer市野亜由美
Writer市野亜由美
京都のおいしいお店を訪ねるのが好きなライター。レシピ記事が得意。
今回は、自身のお気に入りのお店「まつは」の西村めぐみさん(写真向かって右側・姉)、西村由香さん(同左側・妹)の協力を得て、簡単に作れて、ワクワクするようなレシピを連載する夢が叶いました。
「お茶をするのも、お酒を飲むのも、ぼーっと過ごすのも好き」という西村姉妹が切り盛りする同店は、2020年2月で6周年。良い塩梅(あんばい)に、かしこまり過ぎず、丁寧につくられた食事やスイーツ、おつまみにファン多数。
WEB:https://www.matsuha225.com/