鈴木さん:僕は資本関係で手を組む時代ではなくなってくると思います。協業、共働と言いますが、同じ志を持った人じゃないと今後は連携するのは難しくなる。そういう意味で京都試作ネットでやっていることは、この先もよい成果を出していける基盤ができていると感じています。
アオイ:そういえば、子ども向けの出前講座なんかもされてますよね? 次の世代も育てているんですね。
■ご自身の会社(最上インクス)のこと、京都試作ネットのこと、「こうしたい!」という夢や覚悟をたくさん語ってくださった鈴木社長
鈴木さん:次の世代を育てることは大きな使命です。また、どんな産業や異業種でも影響を及ぼせるネットワークであり続けることが、京都試作ネットの一つの姿だと思います。
アオイ:鈴木さんにこれまでお話しいただいた中で、一体いくつのSDGsのターゲットに向かっているのか、もう数えきれないくらいになってるニャ。
鈴木さん:たぶんそれはもっと加速しますよ。僕は常々「ものづくりの枠組みをかえる」と言い続けているのですが、たとえばデザインとかアートとか、試作ネットの外にあるものを掛けあわせていくことで、試作ネットの領域を広げていくことにも、すでにチャレンジし始めています。大げさに言うと、今の京都試作ネットの最大の案件は“京都自身を試作しよう”なんです。
いろんな組織や地域、産業と掛けあわせれば、実現のスピードが上がります。お互いに共感できれば、出てくるアイディアって無限に広がるんです。
アオイ:なんだかすごく夢があるなあ!
鈴木さん:これまで日本は収益を追いすぎていました。コロナのお陰で、そんな世界から「もう一回戻りなさい」と言われ、色々なことを考え直す機会ももらえた、そう思っています。
……圧倒されたにゃ。
「キョートをシサクする!」って、壮大すぎて目がくらくらしたけど、ものすごくワクワクもするニャ~。
「京都試作ネット」さんて、始まりからして10社の会社さんが協力するっていう、SDGsのターゲットに合った活動だったんだニャ。
「京都試作ネット」さんは、京都府さんや大手企業さんからも信頼を置かれる“試作のプロ”のみなさん。日々たくさん案件を手掛けながらも、それだけではなく組織の進化の方向を常に探求している姿はすごいニャ。
しかもアートやデザイン、スタートアップの会社さんとか、金属加工とはすぐに結びつかない新しいパートナーシップづくりにもう目を向けているところ、これからもっと面白くなっていきそう。
アオイもドラッガー、読んでみようかにゃ?
店舗・施設名 | 京都試作ネット |
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住所 | 〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町134番地 京都リサーチパーク2号館2階 |
ホームページ | https://kyoto-shisaku.com/ |
Writer猫のアオイ
Writer猫のアオイ
タカラサプライコミュニケーションズのそばを流れる高瀬川の土手でひなたぼっこしていたところ、デジスタイル京都のスタッフと出会う。人間のことばがわかることと、猫であることを買われ(?)、デジスタイル京都のライターとして抜擢される。好きなものは(普通すぎですが)マタタビ。