アオイ:お次はちょっと面白い体験をさせてもらう約束にゃのだ。何でも、触らなくても反応する「非接触」って技術らしいよ。
坪倉さん:アオイちゃん、じゃあここに座って、これを試してみて。
アオイ:なになに。わわっ、ボタンが空中に浮かんでる。
坪倉さん:デモだからどのボタンでも、自由に触っていいですよ。
アオイ:(パネルのボタンを触る)おおっ、反応してる! 空中に浮かんでいるだけなのに、反応してるにゃ!
坪倉さん:いまデモで体験できるのは、エアコンの操作やオーディオ、エレベーターの行き先、インターフォンなどです。
アオイ:これ、もう導入しているところってあるの?
坪倉さん:ある企業さんでは受付機を商品化しています。受付で内線をかける時のプッシュボタンが非接触になってるんですね。
アオイ:すご~。
坪倉さん:ウィズコロナの時代なので、今後ソリューションはもっと広げられそうです。
アオイ:これって、ウィズコロナの時代だから作ったの?
坪倉さん:そうではない、が正解かな。いまは実際触るタッチパネルが主流ですよね。“実際触れる”、から今度は“ないものに触れる”へ。人間は面白いことに感動する性質があるから、こうして技術を進化させるんだと思います。
■「面白いことに人は感動するということが、技術を進化させてきたところもあります」と坪倉さん。
アオイ:SF映画の世界みたい。
坪倉さん:営業していてもよくそう言われますよ。SFとか近未来映画とか。
アオイ:映画の中でカッコよくされていることが、将来は本当にできるようになるの?
坪倉さん:色々なところですでに研究されていたりするので、映画の世界が現実に近づいていると思います。
アオイ:映画みたいな世界が現実になっていくと、何かいいことある?
坪倉さん:いま、家電からもリモコンがなくなり始めてますよね。AIスピーカーさえあれば、テレビをつけたりエアコンの温度調整もできるようになったし。
アオイ:ふーん。おうちのリモコンが減ったらどんないいことがあるの?
坪倉さん:人が持たなくちゃいけないものが減っていきます。たとえば昔はシステム手帳という、とても分厚い手帳を持ち歩いていましたが、今やスマホ一つでスケジュール管理も、電話もできてしまうでしょ。ケーブルもたくさんあったけれど今はワイファイで無線になったし。
アオイ:そういえば、うちの中でケーブルと遊ばなくなったにゃ。
坪倉さん:この非接触技術を使って、とある大学さん向けに証明書発行システムというのを開発しています。
アオイ:その大学さん、時代の最先端だニャ~。
坪倉さん:実はこの非接触に関する開発って、家族から「ATMとか触りたくないな」というのを聞いたのがきっかけなんです。調べると非接触技術はすでにあることが分かりました。
ちょうど、タッチパネル式の証明書発行機をその大学さんに納品したのですが、ウィズコロナの社会で学生さんが大勢事務局にやってきて、卒業証明書などを発行するのはまずい、と。
アオイ:そっか。三密で、大勢がパネルに接触…。いま一番避けたいことが発生しちゃうんだ。
坪倉さん:職員さんも消毒に奔走していたのですが、そんな仕事も減らせると思います。
■立つ位置によっては、非接触画面が全く見えなかったりもします。
アオイ:いいことだニャあ! 坪倉さん、非接触技術って今後はどうなるの?
坪倉さん:この(非接触の)流れが後退することはなでしょうね。しかも“ボタンを押す”という行為は万国共通の動作なので、非接触タッチパネルも幅広く広められると思います。
当社でも未来に向けて動き始めています。京都にとって重要なコンテンツの「観光」をいかに安心して楽しんでいただけるか、京都府の補助金事業として非接触の技術を使った実証実験を行っていく予定です。
アオイ:遠い未来の技術って思っていたことが、どんどん現実になるんだニャ~。
店舗・施設名 | 株式会社DTS WEST 京都オフィス |
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住所 | 〒604-8223 京都市中京区新町通錦小路下る小結棚町444 京都四条新町ビル |
電話番号 | 075-231-5488 |
Writer猫のアオイ
Writer猫のアオイ
タカラサプライコミュニケーションズのそばを流れる高瀬川の土手でひなたぼっこしていたところ、デジスタイル京都のスタッフと出会う。人間のことばがわかることと、猫であることを買われ(?)、デジスタイル京都のライターとして抜擢される。好きなものは(普通すぎですが)マタタビ。