しゅうまいのタネは、餃子の皮に包んで焼いてもまた違った味わいに。「アケビを食べたあとの皮に詰めて焼くことも。タネはレンコン抜きで作って、スライスしたレンコンの上に乗せて、ハンバーグのように焼いてもおいしいですよ」と、めぐみさん。さまざまに応用できるのも、嬉しいポイントです。
また、薬味の定番・ミョウガは、おひたしにすると、意外な存在感を発揮。「ミョウガの千切りは、薄くすると口当たりが優しくなり、厚みがあるとザクザクとした食感が楽しめます。切り方で、味わいもビジュアルも変化するのが面白いです」と、由香さんは話します。メイン材料ひとつで、手早く作れる一品は覚えておくと重宝しそうですね。
今回の、トップ画面の器のコーディネートは、由香さんが担当。春慶塗りの三段重の一つを使い、しゅうまいやおひたしを皆で取り分けて食べるイメージで盛り付けてあります。
「実は、この重箱、以前、地域のバザーで手に入れました」と、お二人はにっこり。さすが! 可愛いもの・素敵なものは、日常のなかでも見つかるのですね~。「お重は取り回ししやすいので、持っていると便利ですよ」とも。赤みがかった透明感のある重箱は、どちらかというとシンプルな見た目のお料理も、華やかに引き立ててくれます。
▲菊の花を模した取り皿は、おそらく昭和の製品で清水焼団地のデッドストック。マットな白い色合いと、中心に入った赤い花芯のアクセントが気に入っているそう。
▲取材の終わりごろ、めぐみさんのお子さんが登場。笑い声が響く店内は、さらになごやかな雰囲気に
▲お子さんの幼稚園のイベントなどの様子も見ながら、11月以降は営業日を増やしていく予定とのこと
▲まつはの庭のホトトギス。「大好きな花。地植えしようと株を買ってきたところです」と、めぐみさん
―次回は〝霜降(そうこう)〟をイメージしたお料理のレシピをお届けします
店舗・施設名 | まつは |
---|---|
住所 | 京都市中京区二条通富小路東入ル晴明町671 |
電話番号 | 075-231-7712 |
営業時間 | 10:00~17:00(LOは16:30) ※17:00以降の利用については要相談。電話やメール(matuhairoiro@gmail.com)でお問い合わせください。 【日曜・月曜休。都合により臨時休業、長期休暇あり】 |
交通 | 地下鉄「京都市役所前」駅から徒歩約6分 |
ホームページ | https://www.matsuha225.com/ |
Writer市野亜由美
Writer市野亜由美
京都のおいしいお店を訪ねるのが好きなライター。レシピ記事が得意。
今回は、自身のお気に入りのお店「まつは」の西村めぐみさん(写真向かって右側・姉)、西村由香さん(同左側・妹)の協力を得て、簡単に作れて、ワクワクするようなレシピを連載する夢が叶いました。
「お茶をするのも、お酒を飲むのも、ぼーっと過ごすのも好き」という西村姉妹が切り盛りする同店は、2020年2月で6周年。良い塩梅(あんばい)に、かしこまり過ぎず、丁寧につくられた食事やスイーツ、おつまみにファン多数。
WEB:https://www.matsuha225.com/