京都の御所南(ごしょみなみ)エリアで、西村めぐみさん、由香さん姉妹が営むカフェ「まつは」。お二人が自ら京町家をリノベーションしたお店には、ゆったりとした時間を過ごしにやって来る人が後を絶ちません(現在、お店は改修のため休業中)。懐かしいようでいて、どこか斬新な食材の組み合わせが魅力の「まつは」のお料理を家庭でも楽しんでもらえたら、とスタートした連載も第12回となりました。
前回に引き続き、この日も京都御苑へ。ごはんの入ったおひつなどを持って出かけ、苑内の「出水の小川」付近でセッティングを行います。今回、教わる「すだちごはん」は、まつは姉妹が叔父さんにふるまったところ「これは新しい猫まんまだ…」といたく感動された一品で、お店でも人気だとか。それは期待が膨らみますね~。
今年の〝秋分〟は9月22日
二十四節季の中でも、秋分は多くの人にとって耳なじみがあるのでは。今年は9月22日で、期間的には10月8日の〝寒露(かんろ)〟までを指します。よく「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、秋分の日の前後3日間が秋のお彼岸で、この辺りから暑さも収まっていくとされています。
「この時期は秋の果物がどんどん出てきて幸せな気分になりますね!」と、お二人。地元・長野県では、リンゴ・ナシ・カキ・ブドウといった果物が手に入りやすいこともあり、ノーマークだった柑橘類の魅力に気付いたのは、大学時代に京都にやってきた後だそう。「スダチ、ユズ、カボスなど、食事に合わせるとおいしいんだなぁ、と。秋からいろんな柑橘類が本格的に出回るので、今は積極的に使っています」(めぐみさん)。
「すだちごはん」がさっぱり、キリリとした、旨みのあるものなので、一緒に合わせるのは、風味がやわらかくて重たくないものをと、「枝豆のすりながし」をチョイス。
「すりながしの素材は、カボチャや焼きナス、キノコなど、何でもおいしくできるので、迷いました。エダマメは夏のイメージがあるかもしれませんが、この時期に京都の八百屋さんでよく見かける丹波の『紫ずきん』などが味わい深くて良いなと思い、決定しました」と、めぐみさんは話します。
店舗・施設名 | まつは |
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住所 | 京都市中京区二条通富小路東入ル晴明町671 |
電話番号 | 075-231-7712 |
営業時間 | 10:00~17:00(LOは16:30) ※17:00以降の利用については要相談。電話やメール(matuhairoiro@gmail.com)でお問い合わせください。 【日曜・月曜休。都合により臨時休業、長期休暇あり】 |
交通 | 地下鉄「京都市役所前」駅から徒歩約6分 |
ホームページ | https://www.matsuha225.com/ |
Writer市野亜由美
Writer市野亜由美
京都のおいしいお店を訪ねるのが好きなライター。レシピ記事が得意。
今回は、自身のお気に入りのお店「まつは」の西村めぐみさん(写真向かって右側・姉)、西村由香さん(同左側・妹)の協力を得て、簡単に作れて、ワクワクするようなレシピを連載する夢が叶いました。
「お茶をするのも、お酒を飲むのも、ぼーっと過ごすのも好き」という西村姉妹が切り盛りする同店は、2020年2月で6周年。良い塩梅(あんばい)に、かしこまり過ぎず、丁寧につくられた食事やスイーツ、おつまみにファン多数。
WEB:https://www.matsuha225.com/