ごきげんいかがですか。
あんこ好きライター、かがたにです。
昨年末、テレビで最も愛のあるディスりを受けた食べ物といえば、おかんが好きな「コーンフレーク」と「最中(もなか)」ですよね。
彼ら曰く、マカロンの先祖で、もみじ饅頭の従兄弟で、八ツ橋とおたべの腹違いの兄弟の最中。
甘いくせに子どもから全く人気のない最中。
食べたら上顎に皮が全部ひっつく最中。
大食いギネス記録2個の最中。
皮の模様がなんか怖い最中。
お菓子の家の施工には関わらな……もうええか…?…もうええな。
そんなダークイメージを思いっきり覆してくれる最中を、今回はご紹介します!
そして、一般的にはあまり馴染みがない呼び方ですが、最中の外側は正式には「皮」じゃなくて「種」なんですよ。
今日はそのことだけでも覚えて帰ってくださいね。
今年6月5日にオープンした「種嘉商店(たねかしょうてん)」さんは、もともと最中の種を専門で製造し、和菓子店などに卸す、いわゆる「種屋(たねや)」さん。70年以上にわたり、京都をはじめ多くの和菓子屋さんを支えてきました。
お店は烏丸御池から徒歩5分ほどの御所南エリア。
車屋町通沿いで二条通と押小路通のちょうど真ん中くらいになります。
工房の半分を改装した店内には現役を引退した手焼きの型がディスプレイされ、ガラス戸の奥に作業場が見えるつくり。
三代目のご主人がちょうど菊の最中種を焼いておられました。
こんなに小さな一枚の四角い餅が型に沿ってきれいに焼き上がるなんて不思議~。
カウンターでは注文ごとにあんことナッツを手詰めしてくれます。まさに出来立ての場所で、挟みたてを味わうことができる贅沢な空間なのです。
メニューは
・扁桃(あーもんど)
・胡桃(くるみ)
・落花生
の形をした種に、それぞれのナッツのペースト(胡桃はキャラメリゼ)とつぶあんを挟んだ「種実最中」と、
オーソドックスな四角の種でたっぷりのつぶあんを挟んだ「ふつうの最中」、
定番の菊の最中種にさっぱりとしたミルクアイスとやわすべの求肥、つぶあんを挟んだ「アイス最中」と、種屋さんだからできる、最中づくしのラインナップ。
もちろん、テイクアウトも可能です。
あずき色にこの特徴的なブルーを合わせたパッケージは芦屋や六本木の食のセレクトショップ「グランドフードホール」、チョコレート専門店の「京都マリベル」などを手がけたスマイルサークル社の社長、岩城紀子さんの監修。一つずつワックスペーパーに包まれているのも、従来の最中にはない可愛さで、開けた瞬間にテンションが上がります。
店頭で挟んでもらうタイプは日持ちが“1日”と短いのですが、扁桃(あーもんど)と落花生は、自分で詰めることができる、日持ち4日と1ヶ月のセットもご用意。お取り寄せもできますよ。
こちらは打ち上げ花火のような筒型のパッケージ。オリジナルの手ぬぐいラッピングが粋ですねー!
何を隠そう、以前から和菓子屋さんや製餡屋さんを通じて口にしていた種嘉さんの最中種のファンだったワタクシ。
ここぞとばかりに、3代目店主の奥様、舟越芳子さんに色々と話を伺ってまいりました。
店舗・施設名 | 種嘉商店 京都最中 |
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住所 | 京都市中京区車屋町通二条下ル仁王門突抜町317 |
電話番号 | 075-201-3016 |
営業時間 | 11:00〜17:00 木・金・土曜休 |
交通 | 地下鉄「烏丸御池」1番出口から徒歩5分 |
ホームページ | https://taneka.jp/ |
Writerかがたにのりこ
Writerかがたにのりこ
あんこをこよなく愛し、月に2回は自宅で餡炊きをするフリーライター。 元・漉し餡党、現在はあんこ博愛主義者。