シロップが完成したあとには、さらなるお楽しみがあるとめぐみさん。「新ショウガなどを千切りにして、パウンドケーキやクッキーに焼き込むと素晴らしくおいしいんです!」とのこと。また、肉料理のつけダレを作る際の甘みの代わりに使ったりもできるといいます。完成したその先に、さらに食材をムダなく楽しむ工夫があるのが、さすが!!
粽の掛け紙に押してあるのは、〝長楽未央〟という四文字がデザインされたハンコ。「楽しいことがずっと続きますように、という縁起の良い言葉です。中国の瓦にこのような柄のものがあるのを模して作ってもらいました」とのこと。ふだんは名刺やちょっとした包みに押すなどしているそうです。このワンポイントで、笹の葉の緑がぐっと引き立ちます。
この日、使用したグラスは目片千恵さんという作家さんのもので、「細身でちょうどよい厚みもあり、柔らかで気に入っています」(めぐみさん)。ろくろと彫りの切れが良くて使いやすいというお盆と組み合わせがぴったりですね。
そうそう。現在進行中の「まつは」の補修工事は7月中旬には完了の予定。新型コロナの休業中、「これを機にと手を入れ始めたら、止まらなくなってしまって」とのこと。オープンのときと同様、〝自分たちの手で〟という姿勢が素敵です。エントランス付近に、作家ものの器などをディスプレイできる場所を設けるなどの計画もあるそうなので、再オープンに期待大です。
▲店内補修中につき、青空のもとで粽の巻き方を伝授してもらうことに
▲笹の葉を二つ折りにしてういろう生地を包んだら、タコ糸を沿わすように置きます
▲葉っぱのサイド部分を折りこみながらタコ糸をはさむようにし…
▲くるくると、ゆるまないよう巻いていきます
▲キュッとしばって完成。タコ糸は強度があって本格的なイグサのひもより扱いやすく、気軽に作れるのがいいところ
▲〝長楽未央〟のハンコは、「まつは」のオープン時に作ってもらったといいます
▲長野のご両親が1~2カ月に一度、庭の手入れに来てくださるそう。数日前に届けてもらったアサガオの鉢に、キノコが生えているのを発見した由香さん。なごむひとこま~
―次回は〝大暑(たいしょ)〟をイメージしたお料理のレシピをお届けします
店舗・施設名 | まつは |
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住所 | 京都市中京区二条通富小路東入ル晴明町671 |
電話番号 | 075-231-7712 |
営業時間 | 10:00~17:00(LOは16:30) ※17:00以降の利用については要相談。電話やメール(matuhairoiro@gmail.com)でお問い合わせください。 【日曜・月曜休。都合により臨時休業、長期休暇あり】 |
交通 | 地下鉄「京都市役所前」駅から徒歩約6分 |
ホームページ | https://www.matsuha225.com/ |
Writer市野亜由美
Writer市野亜由美
京都のおいしいお店を訪ねるのが好きなライター。レシピ記事が得意。
今回は、自身のお気に入りのお店「まつは」の西村めぐみさん(写真向かって右側・姉)、西村由香さん(同左側・妹)の協力を得て、簡単に作れて、ワクワクするようなレシピを連載する夢が叶いました。
「お茶をするのも、お酒を飲むのも、ぼーっと過ごすのも好き」という西村姉妹が切り盛りする同店は、2020年2月で6周年。良い塩梅(あんばい)に、かしこまり過ぎず、丁寧につくられた食事やスイーツ、おつまみにファン多数。
WEB:https://www.matsuha225.com/