「この器は、お店を始めてすぐの頃、北野天満宮の『天神市』で手に入れました」と、お二人。当時、「まつは」でここまで大ぶりな鉢は「使わないんじゃないかな」と内心、感じていたにも関わらず、双方、ついにそれを口にせず、購入したと話します。「今、思うと、決して高いわけじゃないけど、その時は手持ちのお金が無くなる金額で、かなり思い切った買い物でした。でもあまりに『欲しすぎて』、何も言えなかった…(笑)」と、めぐみさんと由香さん。でも、その決断は正解!
「安定感のあるこの大きさが使いやすくて。今回のように、底の方にお料理をちょこっと盛ってもいいし、おひたしや煮物などをなみなみと入れても、格好良く決まります。すごくしっかりとしていて、気に入っています」
そうそう。現在、「まつは」は、6月15日(月)まで休業中。「お客さまから古い器を譲り受けることも多く、これから大切に使うためにも、ちょっとゆっくりとお店を整える期間にします」とのこと。今後のさらなる進化が楽しみです。
▲大鉢は古いものではなさそう、とのこと。けっこう深さがあります
▲ヤングコーンのヒゲも甘みがあって美味!
▲取り分けて、はい、どうぞ。皮ごと使ったスモモの彩りが映えます
▲お茶をいただきながらの取材。離れの大きな窓に初夏の光が差します
▲「まつは」のお弁当販売のテーブル。庭の片隅で摘んだ「ルー」というハーブが飾られていました
▲とある日に販売されたお弁当。甘エビの素揚げ、シシャモの春巻き、新タマネギのグリル、パプリカのマリネ、新じゃがとベーコン入りのシェパーズパイなどが盛り込まれています
―次回は〝夏至(げし)〟をイメージしたお料理のレシピをお届けします
店舗・施設名 | まつは |
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住所 | 京都市中京区二条通富小路東入ル晴明町671 |
電話番号 | 075-231-7712 |
営業時間 | 10:00~17:00(LOは16:30) ※17:00以降の利用については要相談。電話やメール(matuhairoiro@gmail.com)でお問い合わせください。 【日曜・月曜休。都合により臨時休業、長期休暇あり】 |
交通 | 地下鉄「京都市役所前」駅から徒歩約6分 |
ホームページ | https://www.matsuha225.com/ |
Writer市野亜由美
Writer市野亜由美
京都のおいしいお店を訪ねるのが好きなライター。レシピ記事が得意。
今回は、自身のお気に入りのお店「まつは」の西村めぐみさん(写真向かって右側・姉)、西村由香さん(同左側・妹)の協力を得て、簡単に作れて、ワクワクするようなレシピを連載する夢が叶いました。
「お茶をするのも、お酒を飲むのも、ぼーっと過ごすのも好き」という西村姉妹が切り盛りする同店は、2020年2月で6周年。良い塩梅(あんばい)に、かしこまり過ぎず、丁寧につくられた食事やスイーツ、おつまみにファン多数。
WEB:https://www.matsuha225.com/