はじめまして!
ライターのみやはら由惟と申します。
京都に在住する外国の方に、「どうして京都へ!?」「京都のどこが好き??」など京都尽くしのインタビューを実施し、異文化な角度から京都の魅力を再発見することを試みる新コーナー【YOUは何しに京都へ?】をスタートさせました!
これから、私みやはらが、様々な国の方にざっくばらんに京都への想いをお聞きして、異国の目からみた京都のあれこれを皆様にお届けしていきます!
さて、記念すべき第1回目のゲストは、スペイン人のVicente(ビセンテ)さん。なんと京都在住13年というベテラン京都人な方です。ではさっそくVicenteさんのお話をご紹介しましょう!
日本に興味を持ったきっかけは、「ヤマグチ公園」の存在と、日本のアニメと語るVicenteさん。Vicenteさんは、スペイン北部のパンプローナ出身。ヘミグウェイの長編小説「日はまた昇る」の主な舞台となった都市です。パンプローナは、山口県山口市と姉妹都市締結をしており、1997年に締結15周年を記念して、山口市の造園師の指導によって日本庭園を施した「ヤマグチ公園」が造設されたそう。
また、幼い頃からテレビで日本のアニメをよく見ていたVicenteさんは、日本についてもっと知りたいと思い、20歳のころ京都と東京に旅行に。1週間の旅を終え、日本に対する興味がさらに強くなりその後も日本旅行を繰り返し、その中で京都にお住まいの今の奥様と知り合い、徐々に京都の魅力に惹かれていったそう。
生活の拠点として、スペインではなく京都を選んだ理由は、まず仕事。
ITエンジニアのVicenteさんにとって、日本のIT業界はとても魅力的だったそう。さらに「実はパンプローナと京都は、とても似ているんです。山があって緑が豊かで、盆地。建物は低くお寺が多くとても静かな印象。特に善峯のあたりの景色が好きでよくドライブしています」と京都が好きな理由を教えてくださいました。
お気に入りのレストランは、四条河原町にあるBELLOTA concha(ベジョータ コンチャ)富小路店。
四条通を少し下がったところに位置するスペイン料理店です。「おいしい生ハムの食べ放題があるんです!初めてお店に行ったときには泣きました(笑)」とのこと。こちらでは最高級の生ハム“ハモン・イベリコ・ベジョータ”をいただくことができます。Vicenteさんのおすすめは、もちろん生ハムとパンがお替り自由(!)という太っ腹のランチ。生ハム目当てに、ついつい通い詰めてしまうのだとか。
西院にあるジェラートショップcaffe llatteもお気に入り。スペインではなく、イタリアンジェラートのお店ですが、店主のイタリア人エディさんと話すことも楽しみのひとつによく訪れるそう。その時々で手に入った新鮮な素材の味を生かしたハンドメイドのジェラートは、ぎゅっと濃厚なのに後味はとてもさわやか。多い時にはフレーバーが18種類も用意されていて、何度訪れても飽きないお店です。
店名:caffe llatte
住所:京都市右京区西院乾町70-1 ジェミニビル 1F
電話:075 322-2766
京都に住んでいてちょっと困ることは、英語で話しかけられることだそう。
「外見で英語を話すと判断されているだと思うのですが、僕の母国語はスペイン語。ここは日本だし、日本語もしっかり学んでコミュニケーションに問題はないので、日本語で話したいですね。英語の読み書きは問題ありませんが、実は英語で話すのはそんなに好きではないんです」と率直な想いを聞かせていただきました。お勤めの企業は、オランダ、台湾、韓国から来た方もいらっしゃる国際職豊かな職場ですが、日本語でコミュニケーションしています。ところでビセンテさんによると、スペイン語と日本語の発音はとても似ているそう。「目を閉じていたら、日本人の話すスペイン語もスペイン人の話すスペイン語も聞き訳がつかない程(!)です」と、笑顔で教えてくれました。
店舗・施設名 | BELLOTA concha 富小路店 |
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住所 | 京都市下京区徳正寺町41−8 |
電話番号 | 050-3313-1983 |
営業時間 | 定休日:月曜日 【ランチ】 11:30〜15:00(ラストオーダー14:30) 【ディナー】 17:00〜24:00(ラストオーダー23:00) |
ホームページ | https://concha.gorp.jp/ |
Writerみやはら由惟
Writerみやはら由惟
京都在住のフリーライター・編集者。
約6年間の東南アジア生活を経て本帰国。異国の地で日本を感じるポイントに出会える度に嬉しかった気持ちが忘れられず、今は京都の中の異国を探す日々。
目指すは、美味しいもの・人との出会いを通して、京都の中で世界一周旅行!