「タケノコって意外に足が早いので、紫蘇漬けにしておくと重宝するんです」とめぐみさん。刻んでオムレツに入れたり、ペペロンチーノの具にしたり、パスタだったら、シラスと合わせるなどしても良いといいます。そうそう、もうひとつ、〝食いしん坊ワンポイント〟が。それは、タケノコを大ぶりに切ること。そのほうが、食べる箇所によって漬かり具合に変化が出て、おいしくて楽しいのだとか。なるほど~、参考になります。
今回の盛り付けに使用されたのは、漆作家・後藤政弘さんの「紙胎(したい)漆器」というシリーズの八寸皿です。おむすびを竹の皮で包んだり、お重に詰めたりするような気分で、漆のお皿をチョイス。沈みこむような色みで、しっとりとしたツヤもある器が、おむすびのごはんの白さとノビルの緑、タケノコの紫蘇むらさきのそれぞれの色を鮮やかに引き立てます。
▲キッチンの様子が見える席に座って、お料理ができるのを待つ時間もいいものです
▲とある日のデザート。「紙胎漆器」のコースターがお盆の上をキリッと引き締めています
▲「まつは」の玄関から。中庭まで見渡せる京町家のつくり
―次回は〝立夏(りっか)〟をイメージしたお料理のレシピをお届けします
店舗・施設名 | まつは |
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住所 | 京都市中京区二条通富小路東入ル晴明町671 |
電話番号 | 075-231-7712 |
営業時間 | 10:00~17:00(LOは16:30) ※17:00以降の利用については要相談。電話やメール(matuhairoiro@gmail.com)でお問い合わせください。 【日曜・月曜休。都合により臨時休業、長期休暇あり】 |
交通 | 地下鉄「京都市役所前」駅から徒歩約6分 |
ホームページ | https://www.matsuha225.com/ |
Writer市野亜由美
Writer市野亜由美
京都のおいしいお店を訪ねるのが好きなライター。レシピ記事が得意。
今回は、自身のお気に入りのお店「まつは」の西村めぐみさん(写真向かって右側・姉)、西村由香さん(同左側・妹)の協力を得て、簡単に作れて、ワクワクするようなレシピを連載する夢が叶いました。
「お茶をするのも、お酒を飲むのも、ぼーっと過ごすのも好き」という西村姉妹が切り盛りする同店は、2020年2月で6周年。良い塩梅(あんばい)に、かしこまり過ぎず、丁寧につくられた食事やスイーツ、おつまみにファン多数。
WEB:https://www.matsuha225.com/