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こんにちは、藤松です。
新型コロナウィルスに関するニュースが毎日更新されていますね。目に見えないモノが相手なだけに、どのように感染防止対策をするのかは、みんな頭を悩ませていると思います。
私自身も含め、とにかく家族や社員には、健康第一、手洗い・うがいの励行を言い続けています。最も効果的な予防策が何なのか、ハッキリこれというものはありませんが、とにかく今はシンプルに続けられることを、地道に取り組んでいきたいと思っています。
また、ふじまつのWEBサイトでは、新型コロナウイルスに対する料飲店様向け情報を掲載していますので、ぜひご覧ください。
こんな状況なので、京都の飲食業界も例年より静かな3月を迎えています。それでも新しい季節を迎え、装い新たにオープンしたお店もたくさんあるんです。
今日は応援の気持ちを込めて、そのうちの1軒を紹介させていただきます!
3月13日にリニューアルオープンした、烏丸六角にある「漁港直送 海鮮酒場 あんじ 烏丸六角店」さんです。
■六角通に面した階段を上がって2階です。
「もともとここ、掘りごたつ式の座敷席だったんです」
「あんじの大将」中谷安志社長に案内されて店の奥に行くと、そこは空間にゆとりのあるテーブル席。見上げると天井には「あんじ」のロゴマークに描かれた鯛をモチーフにした絵が。今にもぴちぴち跳ねて、飛び出してきそうな鯛に、勢いを感じます。
■広々した店内は、もとは座敷でした。
レトロな雰囲気の椅子は、「あんじ」の創業当時、カウンターで使っていた椅子のようなイメージなのだとか。とにかく明るくて清潔感がある、居心地のよさそうな空間です。
この広いスペース、リニューアル前は靴を脱いで着席する掘りごたつ式の座敷でした。「じつは年に何回か、“靴がない!”ということも起こっていて…」
と中谷社長。確かに座敷の寛ぎも捨てがたいのですが、クツなくなる問題などを解消でき、さらに今の時期、靴に触れずに着席できるのは安心です。この方向転換、正解ですね!
このほかにも今回のリニューアルで、トイレが3つに増えたり(待ち時間が短くなりましたよ!)、喫煙室を店内に設けて完全分煙を実現したりして、今まで以上にお客さまが快適に過ごせるお店にバージョンアップしています。
「あんじ」の看板メニューは、言わずと知れた「十種舟盛り あんじ丸」(2,480円)。もともとこれは、中谷社長が大阪で修行中の店のメニューにヒントを得たメニューです。当時、京都でこんな多彩なお造りを手軽な価格で食べさせてくれる店はなく、“お造り、食べたいな~”と思うと、いわゆる「料理屋さん」に行かないと難しい状況でした。
中谷社長はいろいろな地域の漁師さんと独自につながり、現在は、京都の中央市場はもちろん、愛媛県の漁師さんから直接魚を仕入れているほか、八戸や北海道など、全国津々浦々の業者さんからも魚を仕入れています。
「こうやって、直接やりとりしてるんです」
と、中谷社長がチラリとスマホを見せてくれました。LINEのメッセージは愛媛の漁師さんからで、「こんな魚揚がりました」と、ズラリ魚の名前が並んでいます。
漁師さんとダイレクトにつながっていることで、京都ではなかなか味わえない珍しい魚が仕入れられ、「あんじ」ファンのココロをガッチリつかんでいるようです。
てことで今日は私も「十種舟盛りー!」と言いたいところですが、一人だし他のものも食べたいし、「四種ええとこ盛り」(1,380円)で、お造りのオイシイとこだけいただこうと思います!
お待たせしました、本日の一品目!
「あんじ」さんは、お造り以外のメニューもなかなか素晴らしいものがあります。
「京都の居酒屋なんだから、京都の味を堪能してほしいですね」
と中谷社長。なかでも「塩奴」につかう“奴(=とうふ)”は、京都の色々なところの豆腐を食べ比べ、最もおいしいと思った南禅寺御用達のお豆腐を使用しています。
こんなエピソードを聞いていると、とにかく楽しみでしょうがない!
また、「折角だから京都や近畿地方のお酒っておいしいって感じてほしくて」という中谷社長の意向もあり、ドリンクメニューを飾るのは近畿地方各地の多彩な日本酒&焼酎!
そうそう、「あんじ 烏丸六角店」には林さんと仰るソムリエで酒ディプロマ所持者のお酒プロがいます。なのでおススメのお酒など、ぜひ相談してみてください!
■(写真右上)“顔出しはちょっと…”ということでアルバイト参加描いてくださったという、林さんのイラスト。
■(写真下)店内を彩る手書きメニューの数々も林さん作。クスリと笑えるエッセンスが詰まっています。因みにこちらは、「プロレスラーに見立てたら、この酒はこのレスラー」という超個人的嗜好見解満載のオモシロメニュー。ぜひ探してみてくださいね~。
さて、一品目の「塩奴」(380円)が到着です。一緒にいただくのは京都の招徳酒造が醸す「招徳 西山」というお酒。
奴にパラリと塩を一つまみ、ではいただきます!
豆腐をひと口食べて感じたのは圧倒的な大豆の甘み。見た目よりずっしりした食感の豆腐は、シンプルに塩をかけることで、その甘み、旨みが怒涛のように口の中に広がります。
そこに「招徳 西山」を流し込みますと、ほどよい辛口・ほどよい旨味が静かに爆発! とても小気味いい。いつまでーも、食べていたいような、飲んでいたいような、そんなコンビネーションです。
■こんなに塩と合う豆腐は、初めてかもしれません。
キレイに盛り付けられてやってきた「四種ええとこ盛り」(1,380円)、今日の魚が何なのか、当てるぞー! と当てる気満々で向かい合いましたが…。
■盛り付けからしておいしそう!
うーん、やっぱりわからん…(笑)
わかるのは中央の本マグロくらいか。右はたぶん、鯛だと思うがはてさて。
結局わかるわけはなく、伺ったところ「(左から時計回りに)コロダイ、ヘダイ、ヒラマサ、本マグロ」とのこと。ぜんぜん当たってない。やっぱり聞いてよかった(笑)
まずは分厚いヒラマサからいただきましょう。脂も乗ってて、おいしそうです!
■ツヤピカのヒラマサ、断面のエッジも美しい!
ヒラマサは予想していたより、さらりとした味わい。お造りは滋賀の「新開」とともに。しっかりドライな味わい、でもお米のうま味を感じる「新開」は、お造りのうま味とよく合います。やべ。酒がすすむわ(笑)
>続いては…「あんじ」は有機野菜をを使ったおばんざいもおいしいんですよ~
店舗・施設名 | 漁港直送 海鮮酒場 あんじ 烏丸六角店 |
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住所 | 京都市中京区六角通烏丸東入堂之前町 星の子六角ビル2F |
電話番号 | 075-231-5375 |
営業時間 | 17:00~翌1:00 定休日 なし |
交通 | 地下鉄烏丸線「烏丸御池」駅5番出口 徒歩3分、烏丸御池駅から371m |
駐車場 | なし |
ホームページ | https://www.anji-gr.com/anji/info_karasuma.html |
Writer藤松幸一
Writer藤松幸一
南区の業務用酒販店・株式会社ふじまつの社長。 美味しい料理とお酒大好きな1975年生まれ。 『飲食店のトータルサポート』 をテーマに、ただ売るだけでなくお客様がご繁盛して頂ける環境づくりをお手伝います。 面白おかしく、たまには真面目に素敵なお店情報をお届けします。
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