髪に関するさまざまなお守りがある御髪神社。こちらは藤原鎌足の子孫で、鎌倉時代に日本最初の髪結い職として活躍した、藤原采女亮政之公(うねめのすけ まさゆき)を御祭神としています。
公の命日である10月17日にちなんで、全国の理美容業者は昭和初期頃まで、毎月17日を定休日としていたのだそう。理美容業界でとてもメジャーな神様なのです。境内には理美容関係者が奉納した玉垣もたくさんあります。
お参りに来るほとんどの方が奉納していた、櫛の形をした絵馬。絵馬には髪の毛に悩みをもつ人々の切実な願いが。芸能人の参拝も多く、髪に悩みを持つ有名人の絵馬も見つけることができますよ。さすが日本唯一の髪をお守りする神社ですね。
境内には髪を奉納する「髪塚」があり、その場で髪を切って納めることもできます。「御髪献納」(300円)は、神職のかたに髪の毛を少し切ってもらい、封筒にいれてお参りします。納められた髪は神職の方がまとめて髪塚に納めます。そして、「髪と身体の健康」の願いを込めて祈願されます。この髪塚には御髪神社の始まり以来、何百万人もの髪が納められ、永久にお守りされているのです。
御髪神社があるのは京福電車の嵐山駅から徒歩8分ほど。嵯峨野の竹林を抜けた場所、百人一首にも読まれている京都嵯峨野の小倉山の麓です。目の前の小倉池は野鳥が多く、夏頃には蓮の花も咲き美しい光景に。ザ・京都な雰囲気が楽しめますよ。
お参りに来ていた方は男女ともに、心なしかシュッとしたおしゃれな雰囲気の人多し。もしかして現役の美容師さんかもしれませんね。「こちらにお参りして薄毛が解消された」といって寄付をされる方や、「きれいな髪になれた」など、喜びの手紙が届くことも多いのだそう。「髪は人間の最上部に位置し、御神より賜った美しい自然の冠(御髪神社パンフレットより)」髪の健康と私たちの多幸を守護してくれる、ありがたい神様なのです。
店舗・施設名 | 御髪神社 |
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住所 | 京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町10 |
電話番号 | 075-882-9771 |
営業時間 | 自由(社務所受付は10:00~15:00) |
交通 | 京福電鉄「嵐山」駅から徒歩約8分、嵯峨観光鉄道「トロッコ嵐山駅」下車すぐ |
ホームページ | http://mikami-jinja.sakura.ne.jp/ |
Writer二木繁美
Writer二木繁美
学生&独身時代を京都で過ごしたイラスト&ライター。
イラストレーターとして活動しつつ、おでかけ記事を中心に執筆。好きなものはパンダと新幹線。一眼レフで写真も撮ります。