2019年7月に授与を開始した「瑠璃金剛in幸」のお守り
そんな鳥へのこだわりを生かしつつ、新しく生まれたのがルリコンゴウインコのお守り「瑠璃金剛in幸(一体 1,000円)」。絵的にはもう少し上を向かせたかったそうなのですが、本物のルリコンゴウが飛ぶときの首の角度を参考にしたのです。しかもお守りの絵柄に選んだルリコンゴウインコにも、住職のこだわりが反映されています。因幡堂のご本尊である薬師如来は別名、「薬師瑠璃光如来(ヤクシルリコウニョライ)」といいます。
裏表で並べると、ルリコンゴウインコが飛んでいる姿に
さらに密教で大日如来、弘法大師をあらわす「遍照金剛(ヘンジョウコンゴウ)」のコンゴウをあわせて、ルリコンゴウインコのお守りが誕生しました。なんだか最強にご利益がありそうな組み合わせ!このお守り、裏表で2体並べると、飛び立つルリコンゴウインコの姿になるんです。素敵……!大切な人と一緒に持つのもいいですね。
因幡堂のお守りには、鳥好きさんならではの楽しみ方もあります。それは、自分の鳥と同じ種類のお守りを、鳥のケージに飾るというもの。自分の健康よりも、鳥の健康を願ってしまうとは!ほんとに鳥を愛しているんですね。さらにオカメインコ飼いの上級者ならではの楽しみ方も。それは、お守りの頭に、冠羽(かんう)を足して、より自分の鳥そっくりにカスタムすること。この冠羽、オカメインコの頭にぴょーんと生えているアレです。これが結構表情豊かに動くんですって。オカメちゃんの気持ちを表すバロメーターでもあるみたいですね。
さらにこの可愛さは海外にも轟いています。SNSを見て、遠くは台湾からもこのお守りを求めて来られるのだそう。もちろん、お守り授与の前にはしっかりお祈りもしていかれます。さらにお守りと同じ柄の「ご朱印帳(1,000円)」も、とても人気なのだとか。取材中にも、修学旅行中らしき女子たちが「これ〜!写真で見たヤツ!」と言って、嬉々として購入していきました。
お守りと同じ柄の御朱印帳
こちらの因幡堂、お守りが可愛いだけではありません。平安中期、洛中に建てられた仏堂の一つで、実に1000年以上の歴史あるお寺なのです。さらに本尊の薬師如来像は長野・善光寺の阿弥陀如来、京都・清涼寺の釈迦如来と並んで『日本三大如来』と称されていて、がん封じのお寺としても有名です。
烏丸通り沿いにも入り口があるので、わかりやすい
正式名称は平等寺といいますが、通称の因幡堂の方が有名なので、タクシーなどで行く場合は、因幡堂か因幡薬師と伝えた方がスムーズなようです。繁華街の四条烏丸からも歩いて10分ほどで到着できます。繁華街の四条烏丸からも徒歩10分ほどと近く、毎月8日は境内で手作り市も開催されているので、近くに来られた際にはぜひお参りしてくださいね。
店舗・施設名 | 因幡堂(平等寺) |
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住所 | 京都市下京区因幡堂町728 |
電話番号 | 075-351-7724 |
営業時間 | 6:00〜17:00 |
交通 | 地下鉄 五条駅より 北へ 徒歩5分 阪急 烏丸駅より 南へ 徒歩5分 京都駅から市バス 「烏丸松原」よりすぐ |
駐車場 | なし |
ホームページ | http://inabado.jp/index.html |
Writer二木繁美
Writer二木繁美
学生&独身時代を京都で過ごしたイラスト&ライター。
イラストレーターとして活動しつつ、おでかけ記事を中心に執筆。好きなものはパンダと新幹線。一眼レフで写真も撮ります。